コメンテータ
ランキング
HELP

[あらすじ] SHADOW/影武者(2018/中国)

チャン・イーモウ監督作。戦国時代、小国沛は隣国の炎に領地の一部を奪われた。沛の都督ドン・チャオは、かつて闘い敗れた炎の将軍・楊に奪われた領地を賭け再び決闘を求めた。しかしそれを知った沛国王チェン・カイは炎との同盟こそ国を守るとして激怒、ついには都督を解任する。しかし実は都督は前の戦いで楊から受けた傷が元で重い病にかかり満足に動けぬ身体であり、決闘に臨むのは密かに育てられていた彼の影(ドン・チャオ二役)であった。影を鍛える一方で都督は領地奪還の野望をめぐらせる。一方、都督の妻スン・リーは影の境遇に同情するのであった。そして沛国王は楊将軍に対してある働きかけをするが…(116分)
シーチキン

「都督」とは人名(役名)ではなく、古代中国において、三国志の時代頃に現れはじめた官職名である。軍を束ねる将軍・元帥にも似ているが、「都督」は軍事面の最高責任者という役目だけでなく、その軍が拠点としている一定の地域の政治面をも任されていた。劇中ではやたら「都督」とのみ呼ばれ、日本の公式サイトなどでも「都督」としか表記されていないが、劇中に1、2度、登場したその役名は確か「子慮」だったように思う。

また宣伝チラシによれば、本作の物語は「三国志」の物語の一つのエピソード、蜀と呉が争った「荊州争奪戦」をダイナミックにアレンジしたそうである。(三国志の中では、荊州は、漢帝国崩壊の途上において、蜀と呉、いずれが支配するかで争われたのであり、領地奪還というのとは少し違う)

また物語の三国志の中で「都督」として有名なのは、「赤壁の戦い」の主役の一人とも言える、呉の周瑜である。

(評価:★4)

投票

このあらすじを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。