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[あらすじ] 日曜日には鼠を殺せ(1964/米)

残雪のピレネーを越えて少年がフランスの町へやってくる。故郷の町では今も英雄視されているスペイン内戦の闘士マヌエル(グレゴリー・ペック)に会うためだ。しかし場末の屋根裏部屋に住むその男は酒と失望に顔をむくませた中年男でしかなかった…。一方スペイン側では彼の老母が死の床に就いていた。警察署長ヴィニョラス(アンソニー・クイン)は病院に罠を張りマヌエルを待ち伏せする。狙撃隊が配備される中、老母はフランシスコ神父(オマー・シャリフ)を呼び出す。彼女は神父の説法をきっぱり拒否してから、ルルドの泉へ巡礼に行く彼に息子への伝言を頼む。罠がある。決して故郷に帰るな、と。神父は懊悩する。[白黒121分]

わけのわからない邦題は原作小説の題名『Killing a mouse on sunday』(著者は『黒水仙』のエメリック・プレスバーガー)による。敬虔な清教徒にとって日曜日は安息日。だから日曜日に鼠を殺した猫は月曜日に清教徒に吊るされる。日曜日に鼠を殺すとひどい目に遭うよ。―というわけ。「殺せ」と命令形になっているからてっきり「鼠」とは警察に狙われる主人公のことかと勘違いするが、そうではなく、主人公は「猫」で日曜日に犯した悪業の裁きを月曜日に受けようとしているのである。≫おとぼけ映画批評:http://movie.tatsuru.com/2005/07/22_1131.html

(評価:★4)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)水那岐 AONI uyo

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