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[あらすじ] 婚約指環 エンゲージ・リング(1950/日)

九鬼典子(田中絹代)は東京で宝飾店を営む傍ら、肺病を患い伊豆網代の実家で療養をしている夫(宇野重吉)を週一で見舞う日々を過ごしていたが、病院の異動で夫の新しい主治医になった江間(三船敏郎)と出会い、少しずつ心惹かれてゆく。田中絹代が戦後俳優第1号としてアメリカへ赴き、帰国パレードで投げキッスをして(1950年1月)アメリカかぶれとバッシングを受けて以来の初出演作(同7月公開)で、「評論家たちから悪意を持って迎えられた」(松竹HP)と伝えられる呪われたフィルム。松竹=田中絹代プロ提携作品。モノクロ・スタンダード。96分。
寒山拾得

出演は他に、宇野の父に薄田研二、実家のお手伝いさんに吉川満子。OPタイトルは「婚約指環」の下に小さく「エンゲージ・リング」と表記される。松林宗恵『婚約指輪 エンゲージリング』(56)とは関連なし。なお帰国第2作は『宗方姉妹』(同8月公開)で、撮影中、小津は田中絹代をどやし続け、そんなに嫌いなら使わなければいいのにと思ったと高峰秀子の回想にある。これも事件の余波なのかも知れない。

(評価:★4)

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