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濡れ鼠さんのあらすじ: 点数順

★5真昼の不思議な物体(2000/タイ=オランダ)シュールレアリスム運動の<優美な屍骸>のテーゼに啓発されたウィーラセタクン監督の実験的な処女長編。少数の撮影班が、タイ王国の各地を旅して回り、いくつもの支流が一本の大河へ注がれるように、物語の続きを即興的に考え出すように行く先々で人々の協力を仰ぐ。[投票]
★535杯のラムショット(2008/仏)妻に先立たれたアフリカ系移民のリオネルは、その半生をパリの郊外線の車掌として務めてきた。風評のよくない地区で一人娘を育てあげた自負がある。そんなジョゼフィーヌも大きくなり、一人前の女になった。混血特有の野性的な美貌で人目を引く彼女に対して、ひそかに思いを寄せるのは、同じ団地に住む白人青年だ。その隣人ノエも、一筋縄ではいかない過去を背負っている。両親と若くして死に別れ、外国へ出たり戻ったり、一時として落ち着かない渡り鳥の人生だ。彼が現住所に留まるのも、偏にジョゼフィーヌへの恋心からである。リオネルはそんな二人を見るにつけて、そろそろ娘が親の膝下を離れ、一人立ちする時が来たことを悟る。小津作品に触発された、ドニ監督の<バンリュー家族>[投票]
★5美しき仕事(1999/仏)アフリカ東海岸の小国ジブチにある仏軍基地。息が詰まるような酷暑のなか、陰湿な副官ガルーの麾下で、一群の若い兵士がひもねす猛訓練に励んでいる。世間から隔絶した基地の暮らしも、容貌魁偉な新兵サンタンが加わったことで一変する。サンタンは、その天真爛漫な性格と融通無碍な振る舞いで、たちまち仲間の心を収攬しただけでなく、その傑出した勇気によりフォーレスチェ司令官の歓心を得る。自らの立場を脅かされたガルーは、人気者のサンタンにつらく当たるが、部下の魅力が覆い難くなればなるほど、余計に嫉妬を募らせるのだった。そんなある日、ガルーはついに一線を越えてしまう。原作は『ポーラX』のハーマン・メルビル。カラックス作品で馴染みのドゥニ・ラヴァン主演[投票]
★5リバー・オブ・グラス(1994/米)90年代のフロリダの田舎町。コージーは、欲求不満を抱えた30代の主婦だ。夫にも子供にも愛情を抱けないでいる。ある日、憂さ晴らしに地元の酒場へ出かける途中で、乱暴運転する車に轢かれそうになる。車から出てきたのはリーという名の風采のあがらない男。刑期を終えて表にでてきたばかりだ。お詫びに一杯おごると提案されて、コージーは快く承諾する。ほろ酔い加減になったコージーは、リーが温めていた押し込み強盗の話に、嫌な顔一つせずに、耳を傾ける。ところが現場まで随伴してみると、リーが道端で拾ったという拳銃が肝心な時に暴発してしまう。咄嗟に家主を射殺したと思い込む二人。かくして、それまでの人生を全て背後に残して、中年カップルのあてどもない逃避行が始まった[投票]
★5三人の仲間(1938/米)第一次世界大戦の終戦間もないベルリン。生死の境を共にした三人の戦友が共同出資して、自動車の修理工場を立ち上げようとする。しかし、失業率がうなぎ登りの不況にあって、見通しは明るくない。夜な夜な三人は、戦火の爪痕が生々しい首都の通りをそぞろ歩いては、場末のキャバレーで酒を酌み交わし、新たな時代の夜明けの戯れ歌に敗戦の痛みを洗い流そうとする。血よりも濃い絆で結ばれていることを自負する仲間だったが、じきに、別の、よりやっかいな情熱も共有することになる。幸か不幸か、三人もろとも、同じ一人の歌姫と恋に落ちてしまったのだ。[投票]
★5凱里ブルース(2015/中国)獣人の目撃情報が相次ぐ中国南西部の山地。40代の飾陳升は、貴州省凱里市で、還暦を過ぎた女医と一緒に小さなクリニックを営んでいる。黒社会の一員だった陳升は、仲間を庇うために刑務所行きを承諾し、壁の中で妻の夭折を知らされた。今日、陳升は、仕事の合間に詩作に耽る一方で、母親のいない甥っ子の衛衛を可愛がり、将来養子に引きとろうと真剣に考えている。ところが、そんな陳升の代理父ぶりを嘲笑うように、ヤクザ者の弟が衛衛を売り飛ばしてしまう。陳升は、弟の性根の悪さに憤るものの、逆に亡母に対する自分の親不孝を謗られる始末だった。陳升は衛衛を連れ戻すために、記憶の霞がかかったような山峡の村へ旅立つ。そこで、彼は、不思議な親近感を覚える若い男女とすれ違う[投票]
★5コロンバス(2017/米)韓国系アメリカ人のジンは、著名な建築家の父が発作を起こして昏睡状態になったことで、父が入院中の中西部の町から身動きが取れなくなってしまう。図書館員のケーシーは、モダニズム建築の淵叢として知られるコロンバスの名所を残らず諳んじられるほどの<建築おたく>だったが、薬物中毒から更生中の母の面倒を見るために地元に留まるような親思いの娘だった。母の仕事の送迎の際にジンの姿を見掛けた彼女は、敬愛する建築家の肉親に違いないと直感し、声をかける。長年に渡って父と疎遠だったジンは建築の世界にも冷嘲的だったが、そんなジンに向かって市内の名所を案内することを申し出る。それは土地の記憶を留める建築群の遍歴であると同時に、二人の過去の再訪の旅に他ならない[投票]
★5ミークス・カットオフ(2010/米)米墨の開戦前夜に続々とウィラメットバレーへ押し寄せる入植者の道案内を務めた実在の罠猟師ステファン・ミークと、彼にちなんで名づけられたオレゴン・トレイルの枝道<ミークス・カットオフ>("ミークの近道"の意)にまつわる実際の遭難の記録を自由に脚色して映画化。三組の家族が、ベテランのガイドを雇って2週間の予定でオレゴンの高地砂漠を幌馬車で横断しようとする。 [more][投票]
★5ウェンディ&ルーシー(2008/米)愛犬と一緒にぽんこつのアコードで旅する住所不定の女性の身に降りかかった災難の数日間。割のいい缶詰工場の仕事の話を耳に挟んで、女身ひとつでアラスカへ旅立ったウェンディは、オレゴンの小さな町で車が動かなくなって足止めをくらう。ところが、修理工場に車を預けている間に、通りがかりのスーパーで犬の餌を万引きしようとしているところを見つかって小癪な男性店員の手で警察に引き渡される。保釈金を払って、店の前へ引き返す頃には、表につないでいたルーシーの姿が消えてしまっていた。レジ係の娘は、白い車の主によって連れ去られたと言い張るが、同僚によって言下に否定される。ウェンディは手書きのビラを配って必死の捜索を始めるのだが・・・[投票]
★5ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016/米)地平線まで目路遥かに続く鉄道の線路の沿線にあるモンタナの小都市。おちこちに青い山脈が望まれる牧草地、開拓者の夢の跡。女性が新たな役割を求められる時代の四者四様の<独立不羈>の姿。ベテランの弁護士ローラ(ローラ・ダーン)は、労災を理由に元雇用主を訴えようとする男の法律相談だけでなく、傷つけられたエゴの介添え役まで担わされる羽目になる。浮気性の夫と反抗期の娘を持て余しながら、土地の建材で環境に優しい家を建てようとするジーナ(ミシェル・ウィリアムズ)は、開拓時代の学校に使われたという砂岩を譲り受ける過程で持ち主の老人の思い出を踏みにじっている事実に気づかない。 [more][投票]
★5ジョゼフの息子(2016/仏=ベルギー)繊細な高校生のヴァンサンは情愛深い看護婦のマリに手塩をかけて育てられたが、実の父の名前を明かそうとしない母に不満を募らせている。ある日引き出しの奥に出産直後の母が綴った受取拒否の手紙を見つけて、生物学上の父がカリスマ編集者として有名なオスカル・ポルムノルであることを知る。自分の出生を望まず母子を捨てた男に怨みを覚えた少年は、復讐を遂げるために計画を立てるものの、間一髪のところで迷いから覚めて、逃げ込んだ先でオスカルの弟ジョゼフと邂逅を果たす。事前の偵察の際に兄弟の対照的な性格を見せつけらていたヴァンサンは、やがてジョゼフのなかに自分が幼い頃から思い描いていた理想の父親像を見出したのだった[投票]
★5世紀の光(2006/タイ=仏=オーストリア)ウィーラセタクン監督の両親へ捧げられた個人の生誕以前へ遡る記憶の映画。 二つのパートに別れていて、一部は、タイの地方の診療所を舞台に、若き医師であった父と母の馴れ初めと二人の間を出入りする田舎の素朴な人々の面影を、ある時は憧憬を込めて、またある時は優しいユーモアを交えながら、観想的に綴ってゆく。 二部は首都バンコクの近代的な総合病院に移り、景観もがらりと変わる。同じ俳優が同じ役割で登場するが、新たな物の配置に伴い気の流れに微妙な変化が生じたように、異なる現実のパノラマが浮揚してくる。[投票]
★5オールド・ジョイ(2006/米)三十代に入って仕事に家庭にと忙しいマークのもとに、ある日、突然、大学時代の親友カートから電話が入る。カートは偶々故郷に立ち寄った振りをしているが、声が浮ついているし何かがおかしい。とりあえず二人は今度の週末に落ち合って、近場の山の中にある天然温泉へハイキングに出かけることにする。長らく音信不通だったかつての盟友と旧交を暖めるための機会は、しかし、10年の歳月が二人の間に穿った溝の広がりを浮き彫りにするばかりだった。[投票]
★5侵入者(2004/仏)ロシアで心臓移植を受けるために、老齢の隠遁者ルイ・トレボー(ミシェル・シュボール)は、小癪な隣人(ベアトリス・ダル)の牧場へ愛犬を譲り、長年住み慣れたスイスの国境地帯の山荘を年々疎遠になってゆくばかりの一人息子シドニー(グレゴワール・コラン)に引き渡す決心をする。 韓国の釜山港を経由して、かつて原住民の愛人との間につくった非嫡出子が暮らしているはずの南洋の島タヒチへ出航する頃から、孤独な年月のうちに彼の精神を侵食するようになっていた亡霊(カテリーナ・ゴルベワ)の姿が身辺を跋扈するようになり、失われた楽園への帰還であるはずの道中がますます冥土の旅に近い様相を呈し始める。 [more][投票]
★5ジュデックス(1963/仏=伊)悪徳銀行家のファブローは、≪ジュデックス≫とサインされた手紙を何者かから受け取り、人民から搾り取った財産を貧しい者たちに再分配するように指示される。義賊の要求を無視した結果、一人娘のジャクリーヌの婚約披露宴の席で恐るべき事件が起きる。一方、元家庭教師で女盗賊のディアナとその仲間は、ジャクリーヌを誘拐して銀行家から身代金を奪うことを画策する。[投票]
★5スプリット(2016/米)解離性同一性障害のケビンのなかには、すでに23の異なる人格が生きていることが明らかになっている。ただし、24番目の<野獣>の可能性については、長年ケビンを診察してきたフレッチャー女医も確信をもてないでいた。<野獣>に対面したと言い張る別の人格の話によれば、その口にするのも憚られる者は間もなく深い眠りから覚めて、分裂した精神世界の覇者となるのだという。来るべき時に備えて、ケビンは三人の女子高生を誘拐し、地下の密室に監禁する。 [投票]
★5大恋愛(1969/仏)ピエールは40歳。15年来の結婚生活は平穏無事だがマンネリ気味。しかし、工場主の義父のおかげで主任の役得を享受しているので今更文句はいえない。妻のフローレンスは思慮深く従順で、ブルジョワ家長の思い描く良妻の典型。ある意味出来過ぎで、刺激がないともいえる。ピエールは心の底では、地味なフローレンスでなく幼馴染の奔放なイレーヌやマルティーヌと結ばれていれば自分の人生がどうなったかと悔やまない日はない。そんな時、秘書の見習いに新人の女の子が雇われる。彼女の名前はアニエス。花の盛りの18歳だ。ピエールはたちまち彼女の天衣無縫な可憐さに自分を見失ってしまう。[投票]
★5山師トマ(1965/仏)第一次大戦末期、独軍の侵攻に備えてパリ市民が避難を始める頃、戦争未亡人のド・ボルム夫人は首都に残留する決意をする。彼女の念頭にあったのは救護部隊を組織することだった。前線から傷痍兵を輸送し、自分の城館を仮設病院として開放するというのだ。しかし軍の上層部は彼女の申し出を丁重に辞退する。折しも少尉の制服を着た謎の青年トマが現れて、夫人の補佐を志願する。彼はまんまと有名な将軍の甥だと身分を偽り、前線の警備を欺くことに成功する。夫人の信頼を勝ち取る一方、娘のアンリエットがトマに人知れず恋をする。ところがトマは戦場で間近な死を体験する誘惑に逆らえず、二人の反対を押し切って敗色濃厚な最前線へ向かう[投票]
★5都会の哀愁(1928/米)大都会に出てきたばかりで休日を過ごす相手もいない若い男女が、祭日に訪れた行楽地で邂逅し、互いに惹かれ合い、夏の盛りを共に謳歌する。そんな夢のような一日も終わりに近づき、ついに運命の相手を見つけたと確信を強めていた矢先に、雑踏のなかで離れ離れになり、再会の希望もないまま帰途につく・・・ サイレントからトーキーへの過渡期の作品で、最後のほうだけ吹き込みの対話が交わされます。[投票]
★5ジェラシー(2013/仏)若い父親のルイはクローディアと恋愛関係になり、自分の子供を儲けたクロティルドを捨てる。ルイとクローディアは共に舞台俳優だが、ルイが順調に役を得ているのに対して、クローディアは舞台に立たなくなって久しい。クローディアはルイを情熱的に愛しているものの、浮気なルイに飽きられるのではないかと恐れている。ある晩、クローディアは親友の紹介でパートの仕事を手配してくれるという魅力的な建築家と知り合い、昵懇の間柄になる。今度はルイがクローディアの移り気に不安を覚える番だった。その間、幼娘のシャルロットは、女誑しの父の左見右見を何の気兼ねもなしに見守っている。[投票]