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袋のうさぎさんのあらすじ: 点数順

★5侵入者(2004/仏)ロシアで心臓移植を受けるために、老齢の隠遁者ルイ・トレボー(ミシェル・シュボール)は、小癪な隣人(ベアトリス・ダル)の牧場へ愛犬を譲り、長年住み慣れたスイスの国境地帯の山荘を年々疎遠になってゆくばかりの一人息子シドニー(グレゴワール・コラン)に引き渡す決心をする。 韓国の釜山港を経由して、かつて原住民の愛人との間につくった非嫡出子が暮らしているはずの南洋の島タヒチへ出航する頃から、孤独な年月のうちに彼の精神を侵食するようになっていた亡霊(カテリーナ・ゴルベワ)の姿が身辺を跋扈するようになり、失われた楽園への帰還であるはずの道中がますます冥土の旅に近い様相を呈し始める。 [more][投票]
★5ジュデックス(1963/仏=伊)悪徳銀行家のファブローは、≪ジュデックス≫とサインされた手紙を何者かから受け取り、人民から搾り取った財産を貧しい者たちに再分配するように指示される。義賊の要求を無視した結果、一人娘のジャクリーヌの婚約披露宴の席で恐るべき事件が起きる。一方、元家庭教師で女盗賊のディアナとその仲間は、ジャクリーヌを誘拐して銀行家から身代金を奪うことを画策する。[投票]
★5スプリット(2016/米)解離性同一性障害のケビンのなかには、すでに23の異なる人格が生きていることが明らかになっている。ただし、24番目の<野獣>の可能性については、長年ケビンを診察してきたフレッチャー女医も確信をもてないでいた。<野獣>に対面したと言い張る別の人格の話によれば、その口にするのも憚られる者は間もなく深い眠りから覚めて、分裂した精神世界の覇者となるのだという。来るべき時に備えて、ケビンは三人の女子高生を誘拐し、地下の密室に監禁する。 [投票]
★5大恋愛(1969/仏)ピエールは40歳。15年来の結婚生活は平穏無事だがマンネリ気味。しかし、工場主の義父のおかげで主任の役得を享受しているので今更文句はいえない。妻のフローレンスは思慮深く従順で、ブルジョワ家長の思い描く良妻の典型。ある意味出来過ぎで、刺激がないともいえる。ピエールは心の底では、地味なフローレンスでなく幼馴染の奔放なイレーヌやマルティーヌと結ばれていれば自分の人生がどうなったかと悔やまない日はない。そんな時、秘書の見習いに新人の女の子が雇われる。彼女の名前はアニエス。花の盛りの18歳だ。ピエールはたちまち彼女の天衣無縫な可憐さに自分を見失ってしまう。[投票]
★5山師トマ(1965/仏)第一次大戦末期、独軍の侵攻に備えてパリ市民が避難を始める頃、戦争未亡人のド・ボルム夫人は首都に残留する決意をする。彼女の念頭にあったのは救護部隊を組織することだった。前線から傷痍兵を輸送し、自分の城館を仮設病院として開放するというのだ。しかし軍の上層部は彼女の申し出を丁重に辞退する。折しも少尉の制服を着た謎の青年トマが現れて、夫人の補佐を志願する。彼はまんまと有名な将軍の甥だと身分を偽り、前線の警備を欺くことに成功する。夫人の信頼を勝ち取る一方、娘のアンリエットがトマに人知れず恋をする。ところがトマは戦場で間近な死を体験する誘惑に逆らえず、二人の反対を押し切って敗色濃厚な最前線へ向かう [more][投票]
★5都会の哀愁(1928/米)大都会に出てきたばかりで休日を過ごす相手もいない若い男女が、祭日に訪れた行楽地で邂逅し、互いに惹かれ合い、夏の盛りを共に謳歌する。そんな夢のような一日も終わりに近づき、ついに運命の相手を見つけたと確信を強めていた矢先に、雑踏のなかで離れ離れになり、再会の希望もないまま帰途につく・・・ サイレントからトーキーへの過渡期の作品で、最後のほうだけ吹き込みの対話が交わされます。[投票]
★5ジェラシー(2013/仏)若い父親のルイはクローディアと恋愛関係になり、自分の子供を儲けたクロティルドを捨てる。ルイとクローディアは共に舞台俳優だが、ルイが順調に役を得ているのに対して、クローディアは舞台に立たなくなって久しい。クローディアはルイを情熱的に愛しているものの、浮気なルイに飽きられるのではないかと恐れている。ある晩、クローディアは親友の紹介でパートの仕事を手配してくれるという魅力的な建築家と知り合い、昵懇の間柄になる。今度はルイがクローディアの移り気に不安を覚える番だった。その間、幼娘のシャルロットは、女誑しの父の左見右見を何の気兼ねもなしに見守っている。[投票]
★5ザンジバルの西(1928/米)フロソは見世物小屋でステージマジックを演じる奇術師。自分の細君のアンナを助手として使っている。ある晩、出し物の後で、友人のクレーンからアンナと男女の仲にあることを告げられる。二人はひそかにアフリカ行きを計画していたのだ。激高したフロソはクレーンと取っ組み合いになる。その結果、勢い余って2階から突き落とされて下半身不随になってしまう。一年後、フロソは妻がクレーンから捨てられて単身帰国したことを学ぶ。教会で見つけた時、アンナは乳飲み子を傍らに残したまますでに冷たくなっていた。フロソは涙を流しながら復讐を誓う。それから17年後、舞台はアフリカ東海岸の密林へ移る。[投票]
★5血の婚礼(1973/仏)リュシエンヌとピエールは情熱的な不倫関係を楽しんでいた。リュシエンヌの夫ポールは辣腕の市長として知られていたが家庭では耐え難い俗物。ピエールの細君クロチルドは生来恨み言の多い女性で寝たきりの生活を何年も続けていた。ピエールはポールの計らいで副市長まで昇任したため頭が上がらない。ある日、クロチルドが急死する。たちまち自殺説が広まるが、ピエールは真相を明かさない。その頃政治的な裏取引を画策していたポールはピエールの協力を求める。偶然、妻と部下の関係を突き止めたポールは、当初の懐柔策から脅迫へと手段を切り替える。しかし、それはドミノ式に崩れてゆく転落のドラマの最初の一石に過ぎなかった。[投票]
★5桃色の馬に乗れ(1947/米)毎年恒例のフィエスタの時期に南西部の町サンパブロにいわくありげな男ラッキー・ガビン(ロバート・モンゴメリー)が到着する。元陸軍兵士というこのよそ者の念頭にはひとつの狙いしかない。地元随一のギャングの親分フランク・ヒューゴ(フレッド・クラーク) の牙城に乗り込み、彼の一味に殺された友人の慰謝料を支払わせることだ。 [more][投票]
★5高い標的(1951/米)かつてリンカーンの身辺警護を務めたことがあるジョン・ケネディ巡査は、次期大統領暗殺を企てる南部連合の陰謀を嗅ぎ付けて、バチモア行きの長距離特急に同志を募って乗り込む決心をする。[投票]
★5都会の女(1930/米)純朴な農家の跡取り息子のレムは商用でシカゴに滞在している間に、しがない女給のケイトに一目惚れする。二人はすぐに相思相愛の仲になりレムの両親に無断で結婚する。もともと忙しい都会暮らしに飽き飽きしていたケイトが新郎の故郷で見出したのは、理想から程遠い僻地の過酷な現実だった。レムの母親は女同士の情から優しくしてくれるものの、鼻から都会の女を信用していない堅物の父親のほうは、ケイトが財産目当てで息子に近づいたと信じ込む。すでに刈り入れの季節は近い。流れ者の季節労働者を雇い入れる時期だ。蛸部屋で寝起きする荒れくれ男の一人が、都会育ちの新妻の厳しい状況を見て取って、一緒に逃げないかと言い寄ってくる。[投票]
★5第七の犠牲者(1943/米)全寮制女子校で学ぶマリーは、ある日、校長夫人から、これ以上学費を滞納するようでは放校させるしかないと告げられる。 姉のジャクリーヌが、もう何か月も振り込みを滞らせたまま、音信不通になっているというのだ。 マリーは姉の行方を探すために休学を申し出て独りNYへ向かう。すぐに家族が共同で所有する化粧品工場が無断で売り払われている事実を発見する。さらに姉が最後に借りていたアパートへ行くと、天井から下がった首吊の縄と踏み台にする一脚の椅子が空き部屋に不吉な影を落としていた・・・ 八方塞がりのなか調査を進めてゆくうちに、一連の事件の背後に謎の秘密結社の存在が浮上してくる。[投票]
★5上海ジェスチャー(1941/米)欧州列強の利権争いで中国全土が引き裂かれていた時代、出自の怪しい外国人が押しかけてきて上海の街は異郷と見紛うばかりだ。そのなかでも最も胡散臭い山師ばかりが集まる高級賭博場は、ドラゴンレディーという通称で親しまれる貴婦人ジンに属していた。彼女のもとを出入りするのはオマールと自称する国籍不明の若い情夫、植民地を渡り歩いてきた米国人の踊り子、欧州の女学校を卒業仕立てのイケイケな令嬢。ある日、ジンは六週間以内に立ち退くように脅迫同然の通告を官憲から受ける。ジンはすぐに大規模な土地の買占めの背後にいる黒幕の正体を探らせるが、その人物が慎重に隠蔽された自分の過去と無関係でないことを知る。 [投票]
★4ナイト・オブ・ザ・サンフラワーズ(2006/スペイン=仏=ポルトガル)ピレネー地方のひまわり畑で未成年の娘の遺体が発見される。少女は前日の逢魔が時に隣町のバルに出掛けたはずだったが、路上で何者かの車に拾われた後に性的暴行を受けた形跡があった。同じ頃、地元の青年が入山中に洞窟を発見して村中を興奮に包み込む。高い失業率に苦しみ、住民流出に歯止めがきかない山間の村で、観光目的で開発できるのではと見込まれたのだ。早速調査のために地質学者のカップルが招聘される。一行が現場に向かう道筋から、廃村らしきものが見下ろされる。奇しくも村に残留する最後の住人は、隣人を蛇蝎のごとく憎んでいる老人二人だった。よそ者によって引き起こされた災厄がまた一つの奇禍を招き、偶々途上に居合わせた三組の人々をのっぴきならぬ状況に雪隠詰める[投票]
★4ソングス・マイ・ブラザーズ・トート・ミー(原題)(2015/米)ウィンター家の若い兄妹は、ヤク中の母と三人で、先住民居住区のバラックで暮らしている。17歳のジョンは、学業そっちのけで、副業の酒類の密売に忙しい。悪友とつるんで、ヒップホップの真似事に興じたりはするが、自分の将来に幻想は抱いていない。卒業後は、居住区に留まるよりも、恋人と一緒にLAに出て仕事を見つけることを密かに目論んでいた。心残りがあるとすれば、11歳の妹のジェショーンのことだ。自分が父親代わりになってきたこともあり、小さな妹を独り残して出ていくのに後ろ髪を引かれる思いをしている。そんなある日、長年音信不通だった父の逝去の知らせが入る。二人の父親は地元では伝説的な存在で、何十人の女性を身籠らせたかわからないほどのプレイボーイだった[投票]
★4狂気の愛(2014/独=オーストリア=ルクセンブルク)ドイツの劇作家ハインリヒ・フォン・クライスト(1777-1811)とその愛人ヘンリエッテ・フォーゲルの心中事件の映画化。生活が苦しくて世間からも認められないクライストは鬱病をこじらせ、敬愛する女性に一緒に死んでくれるように懇願するが当然のように一笑にふされる。そこで目をつけたのが、愛らしい人妻のヘンリエッテ。旧態依然たる貴族社会が理想とする良妻の鏡のような彼女も、彼の作品に強い反応を示し、思わぬ無意識の葛藤を発露したのだった。当初は突飛な提案に戸惑いを隠せないヘンリエッテも、自分が不治の病を患っていることが判明してからは考えを一変させる。しかし、自分への愛のためだけの犠牲を願う作家は、そんな彼女の心変わりに尻込みしてみせるのだった。[投票]
★4ゼイ・ルック・ライク・ピープル(原題)(2015/米)恋人と別れてジム通いに精を出すようになったクリスチャンは、十年来音信が途絶えていた旧友にばったりと近所で再会する。風の便りで結婚するとは聞いていたが、婚約は破棄したと言い張るし、どうも言質が覚束ない。風采はホームレスみたいに薄汚く、特大のスポーツバッグを抱えて、案の定、今夜も夜露を凌ぐ場所がないという。その晩デートの約束があったが、仕方なく自分のアパートを開放する。宿主がシャワーを浴びるのを見計らって、ワイアットは建物の地下に忍び込み、隠し持ったナイフを作業台の裏にテープで張り付ける。翌朝、夜明け前に、ワイアットの携帯電話が鳴り、通話を傍受されないように直ちに地下室へ移れと何者かに警告される[投票]
★4スタリー・アイズ(原題)(2014/米=ベルギー)サラは飲食店で働きながら演技のクラスに通う有像無像の女優の卵の一人。明日のスターを夢見てオーディションを重ねるが、バイト先の居丈高な店長や自堕落でひがみっぽい仲間たちに足を引っ張られていると感じている。ひそかに抜け毛症に苦しみ、自分に好意的なルームメイトや監督志望の青年に心を開けない。そんな彼女の将来の見通しに思いがけない光明が訪れる。偶々応募した曰くあり気なホラー映画の主役に抜擢されそうな感触を得られたのだ。ただし、回を重ねるごとに面接官の欲求が次第に常軌を逸したものになることに当惑を隠せない。どうやら女優の容貌や演技力よりも彼女個人の心の闇に潜むものに尋常ならざる関心を抱いているようなのだ[投票]
★4わたしの名はジン(2013/トルコ=独)物心ついたときからクルド人の反政府ゲリラの一員として山奥の洞窟で暮らしてきたジンは、まだ17歳。山に分け入る掃討軍の気配や、上空を巡回する爆撃機の影に怯えて過ごす毎日だ。ある晩、仲間が休息している隙を見計らって逃亡を図る。彼女の念頭にあったのは、叔父が住んでいるイズミルで人生をやり直すことだった。長くて困難な山歩きの末に押し入った農家で、一般人の身なりに変装した彼女は、長らく音信不通だった故郷の家へ電話して、心配の余り泣き出す母へ自分の決心を告げる。しかし、それには、まだいくつもの山を越えて、政府軍の検問をやり過ごさなければならない。身分証を持たない彼女は、そうでなくても弱者が足元を見られる土地で、身の安全に不安を覚える理由があった [more][投票]