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袋のうさぎさんのあらすじ: 点数順

★4アニマルズ 愛のケダモノ(2016/豪)父と離婚調停中の身で郊外の貸家に移ってきた母と一緒に暮らさなくてはならないヴィキーは不満たらたらの高校生。ある晩、母の目を盗んでパーティ会場へ向かう途中で、車で徘徊中の中年カップルに声を掛けられる。妙に愛想のいい女から極上の大麻が手に入ったので都合をつけてやると誘われ、最初は躊躇うものの、二人の家まで赴くことを承諾する。男が家の中でブツを探している間にポーチでお酒を勧められて世間話に興じるが、自分のグラスに薬物が混入されていることに気づいたときにはすでに手遅れだった。翌朝、密室のベッドに手錠で繫がれて目を覚ました彼女は、家出した旨を伝えるために両親に一筆したためるように強要される[投票]
★4キリング・グラウンド(2016/豪)ヴィッキーとサムは二人きりで新年を祝うために湖畔のキャンプ場へ向かう。緑深い林道の終わりには、しかし先客があった。設営済みのファミリーテントに人影はなく、日没後も戻って来る様子がない。一方地元の猟師のジャーマンは大晦日の夜を過ごしに相棒と近場の酒場へ行く。二人組の女の子と知り合って上機嫌のチュークはスマホで記念写真を撮るのに夢中になり、後で兄貴分から叱責を受ける。というのも、不用心にも犯罪現場の記録を保存していたからだ。酔いに任せて唇を奪おうとして拒絶されたチュークは翌朝憂さ晴らしにキャンプ場へ戻る。ちょうどその時、ヴィッキーとサムは、枝道で満身創痍の赤ん坊を見つけてパニクっていた。救援を求める二人に対してチュークは一つの提案をする[投票]
★4垂直のまま(2016/仏)狼の生態に興味を抱いてロゼール県の高原を訪れていた脚本家のレオは、羊飼いのマリと出会い、直ちに惹かれ合う。マリは父親の牧場に居候しながら、女手一つで二人の子供を育てていた。レオは牧場に住み着き、じきにマリはレオの子を身籠る。出産後マリはレオの愛情に自信を失い、赤子を牧場に預けたまま町で人生をやり直そうとする。一方、レオはあてどないドライブの最中に目をつけた美少年のことが忘れられないでいた。一向に捗らない執筆と男一人の子育てのジレンマに引き裂かれながら、レオの性生活とキャリアが試練に晒される。大自然の懐に抱かれて境界がぼやけてゆく性の遍歴を、シュールレアルに綴った自虐コメディの異色作[投票]
★4ウェスタン(2017/独=オーストリア=ブルガリア)ブルガリア南西部の国境地帯。一群のドイツ人作業員が、山中の工事現場に籠もって働いている。麓に村があるが、よそ者に対する不信は、どうやら言葉や文化の壁のためだけでなさそうだ。ドイツ人は仮設の宿舎に母国の国旗をこれ見よがしに掲げ、川辺に水浴びに来る村娘を冷やかしたりする。成人の娘がいるマインハルトは、言葉少なな一匹狼だ。過去の経歴は不明だが、アフガン戦争に従軍した元傭兵であることを仄めかしたりする。そのためか、同国人と一緒にいるよりも、言葉もろくに通じない人々の間にいるほうを好む。一日の仕事の後は、独りで村に繰り出し、片言ながらもなんとか現地人と交わろうとする。じきにマインハルトは、相互に反感を募らす両陣の間に挟まれて厄介な事態に陥る[投票]
★4パラノイアック(1963/英)アシュビー家のエレノアとサイモンは、叔母のハリエットの監督のもとで先祖代々の領地に暮らしている。アル中で浪費癖のあるサイモンは、両親の残した遺産を独り占めするために、密かに愛人関係にある在宅看護婦と共謀して、神経過敏な妹を精神病院送りにしようと画策する。そんなとき、突然、謎の人物が現れて、8年前に亡くなったはずの長兄のトニーを名乗る。長兄は両親が水難事故で行方不明になった折に、遺書を残して崖際から投身自殺をはかったことになっていたが、遺体はついに回収されないまま今日に至っていた。長兄と特別な精神的紐帯を築いていたエレノアは有頂天になる。一方、サイモンと叔母には、トニーと瓜二つの男の出現を到底受け入れられない事情があった[投票]
★4光りの墓(2015/タイ=英=仏=独=マレーシア)現代のタイ北部の小都市。旧校舎の教室を改装した大部屋で、重度の眠り病にかかった兵士の一群が、ひもねすベッドに釘付けになって介抱を受けている。そこでは、七色に変幻する蛍光ライトが枕元を彩り、神通力を持つ娘が夢のなかの患者と交信を試みる。この奇妙な介護院で働く親友を、松葉杖をついたちんばの中年女性が訪れる。彼女はたちまち部屋の片隅で眠る若い兵士に思いを寄せる。というのも、小学生の時に同じ場所に机を並べて授業を受けた記憶があるからだ。じきにその青年と昵懇の間柄になるが、この建物が往昔の王族のために戦ったつわもの達の墓所の上にあること、彼らがあの世で戦を続けるために生者のエネルギーを吸いとっていることが、眠り病の原因であるとお告げを受ける[投票]
★4死んだってへっちゃらさ(1990/仏)移民系のダウとジョスは、非合法の闘鶏試合で糊口を凌いでいる。カリブ時代から後者の母親を知るピエールの好意で、パリ郊外のナイトクラブの地下に潜りの闘鶏場を按配したのだ。ジョスが鶏の訓練を一手に担う一方、ダウが賭け金など会計面に携わる。ジョスがとりわけ愛着を抱いたのは〈死んだってへっちゃらさ〉と名付けた獰猛な雄鶏だった。二人の庇護者を気取るピエールだったが、金銭問題で悶着が絶えることがない。さらに、賭け金を吊り上げるために、より激しい試合を演出するよう、剃刀の導入を欲求するのだった。ある時、ピエールは、ジョスの母親と性的関係にあったようなことを得意気に話す。鬱憤を積もらすジョスは酒に溺れる一方で、ピエールの美しい若妻に執着を抱く。[投票]
★4ホワイト・マテリアル(2009/仏)内戦に引き裂かれたアフリカの不特定の国。コーヒー農園を経営する仏人のマリアは、日に日に迫り来る危険にもかからず、家族所有の農場を放棄するのを峻拒する。仏大使館の退避勧告を受けて、自ら使う農作業員に暇を与えたものの、最後の収穫に必要な人手を集めるために、最寄りのハブまでヒッチハイクで向かう。ところが、離婚した夫と病身の義父は、市長と裏取引して農園の売却と引き換えに空港まで護送してもらおうとする。一方、二人の子供のマニュエルは、もともと心の病を患っていたが、反政府ゲリラが地域を席巻するに及んで、小競り合いの混乱のなかで発狂して命を落とす。一人取り残されたマリアは、勢いを取り戻す政府軍とゲリラの板挟みになってにっちもさっちもいかなくなる[投票]
★4ユー・エス・ゴー・ホーム(1994/仏)ベトナム反戦運動が竹縄の頃のパリ近郊。14歳のマルチンは、米軍基地の近くの高層団地で育った。同級生に出遅れないよう、処女を失おうと躍起になっている。そんなある日、一足先に初体験を済ませたマルレンと一緒に、同じ年頃の男女ばかりが集まるパーティに招かれる。ところが会場に入ると、見掛けるのはダサい連中ばかり、流れる音楽もうんざりさせられる。なぜか親も姿を見せたので、尻尾を巻いて退散する。次に乗り込んだパーティで、マルレンの兄のアランと鉢合せになる。アランは妹が下心見え見えの野郎共といちゃつくのを喜ばない。他方で、どさくさに紛れてマルチンとキスしたりする。朝方に二人は帰途につくが、途上でエンストを起こして立ち往生するクールな米軍将校と出会う[投票]
★4バスターズ 悪い奴ほどよく眠る(2013/仏)巨大タンカーの船長のマルコは、妹から一報を受けて、急遽デュバイで下船し、パリ行きの便に搭乗する。妹の夫でありマルコの親友でもあるジャックが拳銃自殺したのだ。さらに、妹夫妻の娘が不感無覚のまま全裸で深夜の路上を彷徨っているのを発見される。取り乱す妹の前で、マルコは義弟を追い詰めた者へ復讐を誓う。一か月後、マルコはパリの閑静な地区にある建物に入居する。そして玄関ホールで偶然を装って、幼い息子を伴う美しい婦人と面識を持つ。彼女は階下に子供と二人で暮らしているが、老紳士が人目を忍んで出入りするのが目撃される。マルコはその男がジャックの共同経営者であることを調べ上げていた。やがて彼は姪の強姦事件にも二人が関わっていたのではと疑うようになる[投票]
★4ぼくらと、ぼくらの闇(2017/米)ザックとジョシュは物心がついた頃からの親友だ。親の目を盗んで大麻を吸っては、気になる女の子の噂話に興じたりする。嫌がらせをしてくる不良集団もいたが、概ね平穏な毎日だった。ある日、スーパーの店先で、小学校のときの知人にばったり出会う。久しぶりに見るダリルは、言葉遣いが下品で乱暴粗略なところがあり、ジョシュは強い反感を抱く。しかしザックがまんざらでもない様子なので、週末を一緒に過ごす約束をする。ダリルは、ジョシュの家で、従軍中の兄が所有する日本刀を見せられて有頂天になる。ダリルが食い下がるので、ジョシュは試し切りするのを承諾する。四人は格好の場所を探しに野山へ繰り出すが、復路を辿る頃には後戻りできない地点を既に乗り越えてしまっていた[投票]
★4笑う窓の家(1976/伊)その筋で名を知られたステファノは、フレスコ画の修復を依頼されて、北イタリアの寒村を訪れる。それは聖セバスチャンの殉教を題材にしたもので、破損の著しい教会の内壁に残されていた。ステファノは、画家の姉妹がかつて住んでいた古屋敷に腰を据えて、本格的に仕事に取り掛かる。美人の小学校教師とも昵懇になり、滑り出しは順調に見えた。しかし、間を置かずして、嫌がらせの電話を受けるようになる。教会の壁画は呪われているので関わり合いになるなというのだ。同じ頃、村人の口の端に上る奇妙な噂が耳に飛び込んでくる。何でも殉教画の作者は、悪魔と契りを交わしており、作品の完成のために姉妹の助けを借りて人身御供を行っていたというのだ。そして、最初の殺人が起こる[投票]
★4魔界からの招待状(1972/英=米)互いに面識のない5人の男女が、ツアーグループに参加して地下墓所を訪れる。とば口に入る前に、途中で洞窟が枝分かれしているので気をつけるようにと警告されるが、すぐに他の団体客からはぐれて道に迷ってしまう。どうやら袋小路に突き当たったらしい。奥の開けた場所に、5人の到来を待ち構えたようにして、謎めいた風貌の老人の姿があった。そして、厳かな口ぶりで告げるに、各々の死に様が手に取るようにわかるのだという。かくして、良心に恥じるところがある5人の罪と罰の物語が、恐るべき委細を尽くして明らかにされる。ECコミックの恐怖漫画を原作にした全5作品のオムニバス。[投票]
★4戦火(1958/米)ブランドン大尉は、米軍の航空輸送隊に属するベテラン飛行士だ。中国全土で拡大中の抗日ゲリラに向けて空からの物資支援を指揮する。部下と一緒に基地にいないときは、大抵場末の外人バーに入り浸っていた。或る晩、酒気を帯びて表へ出ると、一人の老人が手ぐすね引いて待っていた。娘を身売りしたいのだという。大尉は軽い気持ちで話に応じるが、純朴そうな娘の顔を見るなり心変わりする。翌朝寝室で目を覚ますと神妙な顔をした乙女が傍らに控えていた。ブランドンは雑役の少年に命じてただちに追い払おうとする。しかし、中国滞在の長い友人のケイルン牧師によって、娘が内戦で没落した旧家の出であること、既に支払われた三か月の契約期間を終えるまで親元に戻れない事情を説明される[投票]
★4ディシジョン・アット・サンダウン(1957/米)遠路はるばる駅馬車で旅してきた男が丘の麓で仲間と落ち合う。男の名はバート・アリソン。一足先に偵察中の友人サムから、3年間血眼になって行方を捜していた相手が西部の田舎町にいるとの確認をとったのだ。その男、テート・ブリスブローは、一帯で飛ぶ鳥を落とす勢いの名士として知れ渡っている。さらにアリソンにとって腹立たしいことに、町一番の資産家の娘との挙式が翌日に迫っていた。実は二人の間の因縁は一人の女に端を発していたのだ。バートは通りすがりの者を装い、サムが準備した馬に跨って土煙が舞い上がる町へ乗り込む。すぐにアリソンは、ブリスブローが金にものをいわせて町の保安官を篭絡しており、お抱えの無頼漢どもが通りで睨みを利かしていることを知る[投票]
★4ブキャナン・ライズ・アローン(1958/米)歴戦のガンマンのトム・ブキャナンは、メキシコで傭兵として2年間の勤めを果たした後、カルフォルニアを通って、一路南東に進路を取る。流離の日々の間に蓄えた2000ドルを元手に、郷里のテキサスで牧場を買って錦を飾ろうというのだ。そんなブキャナンも、途上で寄った国境の町で赤の他人の間の揉め事に巻き込まれる。地元の富と権力を一手に握るアグリー・ファミリーの所の問題児が、メキシコの英雄の息子との間に起こした発砲事件に加担してしまったのだ。そうでなくても旅人の虎の子に目を付けていた保安官一味によって、ブキャナンは共謀罪の濡れ衣を着せられ、絞首刑に処されそうになる。一方、アグリーの親分は、息子を殺した男の親から身代金を巻き上げられないかと譎謀する[投票]
★4サファイア(1959/英)若い妊婦の惨殺死体がロンドン郊外の公園で発見される。白人と見紛う面貌とは裏腹に、警察へ身元確認に現れたのは、夜の闇より濃い肌の色をした黒人の兄だった。専門医であるという兄の証言により、胤違いの妹のサファイアは、生みの母が黒人女性であることを気取られないように、近頃新しい学校仲間の間で身分を扮技していたことが明らかにされる。当然、サファイアの出生を知らずに苦杯をなめさせられた可能性がある婚約者のポールが、容疑者の最有力として目をつけられる。奨学金申請の際に<有色人種>との関係が足枷になったと思われるのだ。ところが、故人の生前の交遊関係を洗い直すうちに、二つの世界の狭間で引き裂かれていた混血女性の異なる顔が浮かび上がる。[投票]
★4今日(2012/仏)おめでとう、サッチェ!次に死ぬのは君の番に決まったよ!万雷の拍手喝采のもと、故郷の人々に暖かく送り出された男は、生前最後の日を、生まれ育った街のあちこちを再訪したり、自分の人生で重要な役割を演じた面々を尋ねたりして過ごすことにする。幼少の頃から秀才の誉れ高く、親族の出資で米国留学を果たしたサッチェは、自分に対する人々の意見が一枚岩でないことに気づかされる。親戚たちは彼のよそよそしい態度を責め、元カノは彼の行儀のよさを嘲笑う。そして、なぜ、自分が選ばれたのか納得のいかないサッチェに対して、叔父は人知を超えた神の意志を説くのだった。最後に彼は長らく音沙汰がなかった妻と幼い子供のもとに立ち寄り、ささやかながらも、和解の歩み寄りを試みる[投票]
★4殺人者にスポットライト(1961/仏)余命幾許もない大富豪のエルブ・ドゥ・ケルロケン伯爵が病床から跡形もなく姿を消したとき、子供たちは遺体が発見されて法医学的に死亡が確認されない限り、遺産分配を5年間保留しなければらないと宣告される。その間、厖大な領地の管理に必要な経費を捻出するために、城館を観光客に開放することを余儀なくされる。奇しくも資材を揃えてアトラクションとしての化粧替えに必要な準備を進め始めた矢先に、居合わせた者が次々と不審死を遂げる。果たして遺産の一人占めを狙う身内の仕業か?相続者の一人ジャン=マリの恋人で好奇心旺盛なパリ娘のミシュリンは、すっかり探偵気取りになって犯人探しに夢中になる。[投票]
★4赤の女王は七回殺す(1972/伊)モード写真家として活躍するキティの周囲で、次々と近親者が殺害される事件が起きる。目撃者によれば、犯人は赤いマントを纏った女性で、面影がキティの妹のエヴリンにそっくりなことが判明する。キティは妹が北米に渡航中なので別人に違いないと一蹴するが、妹の身に何が起きたのか口外できない事情があった。事件の概要は不思議にもキティの家系に古くから伝わる伝説に符合しており、彼女は動揺を隠すのに苦労する。家伝によれば、100年おきに<赤の女王>が現れて七人を血祭りにあげる。最後の犠牲者は必ず<黒の女王>になるべきで、それは即ち殺人者の姉妹に他ならない。奇遇にも、幼い頃から仲が険悪だった同家の姉妹の間で、エヴリンは自分を赤の女王に見立てるのを好んでいた[投票]