コメンテータ
ランキング
HELP

[あらすじ] ミークス・カットオフ(2010/米)

米墨の開戦前夜に続々とウィラメットバレーへ押し寄せる入植者の道案内を務めた実在の罠猟師ステファン・ミークと、彼にちなんで名づけられたオレゴン・トレイルの枝道<ミークス・カットオフ>("ミークの近道"の意)にまつわる実際の遭難の記録を自由に脚色して映画化。三組の家族が、ベテランのガイドを雇って2週間の予定でオレゴンの高地砂漠を幌馬車で横断しようとする。
濡れ鼠

ミークは、長年に渡って好戦的な部族と渡り合ってきた生粋の西部の男だったが、子供の前で血腥い武勇伝をひけらかしたり、先住民の女たちを何十人も孕ませたので20年後には混血の父なし子でコロンビア川一帯が溢れ返るだろうとうそぶいたりするようなお調子者だった。当然、信心深い女たちからは疎まれ、虚実の判然としない自慢話の内容から、次第に男たちの信頼も失うようになる。旅路についてから予定の2週間が過ぎ、新たな水の補給もままならないまま、一向に目的地へ近づく兆しが見えないことからグループ内で不満が高まる。疑い深い者のなかには、ミークが新たな入植者の家族を歓迎しない者たちの手先であり、最初から故意に迷わして砂漠のなかで置き去りにするつもりだったのではないかと陰謀論をささやき始める者もいた。道中の疲労と不安から、隊のムードが悪化の一途を辿るのと前後して、不気味な追跡者の影が丘陵づたいに見え隠れするようになる。数日後、ミークの率先で、男たちは一人の塵芥まみれのインディアンを生け捕りにして戻って来る。半裸の野蛮人の異様な風采に恐れ戦く女たち。ミークが例のごとく大げさに語る先住民の蛮習の話(人質の処刑法や白人女性の扱い)のせいで愈々神経をまいらせるのだった。以前からあたりの部族と根深い確執をもつミークは、即刻処刑することを訴えるが、知恵者のソロモンは水の在り処まで案内させることを提案する。その頃までには、ミークも道に迷ったことを半ば認めており、言葉がまるで通じぬどころか気がふれているようにしか思えない蛮族の男の土地勘をあてにするほかに良い案があるわけでもないのだった。

(評価:★5)

投票

このあらすじを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。