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[あらすじ] カルメンという名の女(1983/仏)

ビゼーの歌劇 「カルメン」 をモチーフに、野性的な女、カルメン(マルーシュカ・デートメルス)と、冴えない警察官、ジョゼフ(ジャック・ボナフェ)との愛憎を描いた、コメディタッチの群像劇。 落ちぶれた映画監督のジャン(ジャン・リュック・ゴダール)は、下界との接触を避け、精神病院に居座ろうとしていたが、ある日、彼の姪であるカルメンが訪ねてくる。 彼女は、記録映画を撮りたいと言い、ジャン所有の、海辺の別荘を借りたいと、ジャンにお願いするが、彼女の本当の目的は別の所にあったのだった。 1984年 ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。 85分。 カラー。
よちゃく

実際は、ビゼーの歌劇の基になった、メリメの小説「カルメン」の、舞台をアンダルシアからパリに移して、現代風にアレンジされたもの。

前作 「パッション」 に次いで、商業映画復帰後の二作目となったジャン・リュック・ゴダールのコメディ(彼の作品はほとんどがそう見える)作品。

ただし、この作品では、本人出演(笑わせようと言葉でギャグってます)という事で、作為的なコメディといえるでしょうね。 

ゴダールお得意の映像と音、声、そして音楽の融合(特にストーリーの筋と、楽団の練習で演奏するベートーベンの、シンクロが多い)を実験的ではなく、完成型のように使われてます。 

(評価:★4)

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