★3 | イーナちゃんとテディベア(1999/スウェーデン) | 12月のストックホルム。ママとお買い物に出かけたイーナちゃんは、お気に入りのぬいぐるみ、テディベアのノノーの手をうっかり放してしまう。ぬいぐるみを拾ったおじさんは郵便局に預けてくれたが、イーナちゃんが駆けつけたときには、郵便列車で遠い北の国へと運ばれてしまったあとだった。クリスマスには、まだ会ったことのないお兄さんがアメリカから帰ってくるという。でも、そんなことよりイーナちゃんはノノーが心配。どうか元気でいてまた会えますように、と神様にお祈りする。(□ 58分) | [投票] |
★2 | 愛よりも非情(1993/スペイン=伊) | マドリード郊外で興行するサーカス。新聞記者マルコス(アントニオ・バンデラス)は、一座の花形射撃手アナ(フランチェスカ・ネーリ)と知り合い、二人は恋に落ちた。マルコスがバルセロナに出張していたある晩、アナは押し入ってきた三人の若者に強姦される。翌朝、彼女はライフルを持ち出し三人を撃ち殺した。車で逃走したアナをマルコスが必死に追いかけるが、絶望的になったアナは人質をとって民家にたてこもった。イタリアの作家シェルバネンコの短編の映画化。(□ 108分)
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★3 | カルロス・サウラの セビジャーナス(1992/スペイン) | フラメンコの代表的レパートリーであるセビジャーナス。その様々なバリエーションを現代のトップスターが歌い、踊り、弾く。カルロス・サウラにとっては、95年の『フラメンコ』の前哨戦といった趣の一編。全11景。(□ 53分)
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★3 | カルメン(1915/米) | 密輸団の首領パスティア(ホレス・B・カーペンター)は、袖の下が通用しない新任の堅物伍長ドン・ホセ(ウォーレス・リード)を色仕掛けで誘惑させようと一味の女カルメン(ジェラルディン・ファラー)を送りこむ。カルメンをめぐって上官と争ったドン・ホセは軍隊を脱走し密輸団の仲間入りをするが、その時すでにカルメンの心は闘牛師エスカミリオ(ペドロ・デ・コルドバ)に移っていた。嫉妬に狂ったドン・ホセは匕首を片手にカルメンを追う。パラマウントがメトロポリタン・オペラのプリマ、ファラーを招いて撮った大作。(サイレント 5巻/約60分)
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★3 | 暁の出撃(1970/米) | 第一次大戦下のイギリス。ミュージックホールの人気歌手リリー・スミス(アンドリュース)は実はドイツのスパイだった。パリへ行くことになった彼女は、スパイの元締めである叔父のフォン・クルーガー(ケンプ)から、アメリカ空軍のララビー少佐(ハドソン)に近づき秘密を手に入れるよう指示される。二人は恋仲になるが、少佐はリリーの秘密に気付いてしまった。※最終製作費が2500万ドルにまで膨れあがったミュージカル大作だが興行的に失敗。監督のエドワーズは後に約30分カットした版を発表した。(パラマウント □ 136分)
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★3 | 贖われた7ポンドの死体(1985/英=米) | 19世紀のロンドン。解剖実習用の死体不足に悩まされていたロック医師は、やむなく盗掘した死体を買っていた。死体泥棒がいい金になると知った二人組の墓泥棒。しかし新鮮な死体がそうそう手に入るわけもなく、いっそ死体を作ってしまったほうが手っ取り早いと気付いた。※切り裂きジャックと並んでイギリスでは有名な殺人コンビ、エディンバラのバークとヘアをモデルにした物語で、1950年代にディラン・トマスが書いた舞台劇がもとになっている。(FOX=ブルックスフィルムズ □ 93分)
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★3 | タイムリミット25時(1946/米) | ニューヨークに上陸した若い船員アレックス(ウィリアムズ)は酒に酔い、気が付くと大金を手にしていた。記憶を手繰ると、バーで出会ったエドナ(レイン)の部屋から失敬してしまったようだ。気付かれないうちに返そうと戻ってみると、エドナは殺されていた。夜明けの出港までに真犯人を探そうとするアレックスを、ダンサーのジューン(ヘイワード)とタクシー運転手ガス(ルーカス)が手助けする。◆ブロードウェイの演出家ハロルド・クラーマンが手掛けた唯一の映画作品。脚本のクリフォード・オデッツは劇作家としてかつてクラーマンと一緒に活動した仲である。原作はアイリッシュの「暁の死線」(1944)。(RKO ■ 83分)
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★3 | 名探偵は演出家 疑惑の淑女(1999/米) | 1938年、ナチの台頭するドイツからニューヨークへ向かう飛行機。スチュワーデスのミミ・バーンズ(チェリー・ジョーンズ)は、富豪の未亡人エマ・サックス(クレア・ブールム)から「わたしは殺される」と書いたメモを手渡され、ラリー・カーター(ジーン・ワイルダー)に連絡してくれと頼まれた。ラリーとミミは翌朝エマを訪問するが、何者かに毒を盛られた様子で意識不明、間もなく亡くなる。関係者の話では、夫人は遺言を書き換え、全額をユダヤ人支援活動に寄付するつもりだったという。ラリーは再びロッシーニ警部補を助けて事件の捜査に乗り出した。――『名探偵は演出家 奇妙な遺言』の続編。(TV映画 □ 約90分)
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★3 | 名探偵は演出家 奇妙な遺言(1999/米) | 1930年代のコネティカット州スタンフォード。ブロードウェイの売れっ子演出家だったラリー・カーター(ジーン・ワイルダー)は七年前に妻を強盗に殺され、いまはこの田舎町で劇団を指導している。以前、得意の人間観察を生かして難事件を解決したことから、ロッシーニ警部補(マイク・スター)からは一目置かれ、何かと相談を受けることが多い。ある日、劇団の資金援助を頼もうと富豪のラシター(テリー・オクィン)に会いに行って失望したハリーだが、なんとそのラシターが何者かに殺される。(TV映画 □ 約90分)
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★3 | 暁の7人(1975/米) | 1942年、ボヘミア執政官となったSS長官のラインハルト・ハイドリッヒは過酷な占領政策で“死刑執行人”と恐れられた。英国政府はロンドンにいるチェコ解放軍の兵士を送りこみハイドリッヒ暗殺を謀る。『死刑執行人もまた死す』(1943) のモデルともなった事件を描いた実録冒険映画。事件後ナチは報復としてリディツェの住民を虐殺。この町の名は地図から消えた。(WB □ 118分)
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★3 | 暗い鏡(1946/米) | 深夜、オフィスビル内の診療所で医師が殺害された。捜査に当たった刑事(ミッチェル)は、事件直後現場付近で目撃された売店の売り子ルース・コリンズ(デ・ハヴィランド)を面通しにかける。目撃者は口を揃えて間違いないと証言したが、事情を聞くためルースを訪ねると、彼女は別のアリバイを主張した。その時、寝室からルースに瓜二つの娘が現われた。それは双子の姉テリー(デ・ハヴィランド二役)だった。目撃されたのはどちらなのか、決定的な証拠がないため検察は起訴を断念した。あきらめきれない刑事は、双子の心理に詳しいエリオット博士(エアーズ)に依頼して真相を見極めようとする。(ユニヴァーサル ■ 85分)
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★3 | Dr.ジャガバンドー(1998/米) | 妻を亡くし、三人の子供の世話に追われている人類学者のクリッペンドーフ教授(ドレイファス)。この二年間、ニューギニアで調査を続けたが成果はゼロ。大学で講演をしなければならなくなって、つい口からでまかせに、未知の部族を発見したと言ってしまう。彼を尊敬する新任のミッチェリ教授(エルフマン)は大張り切りで、この驚くべき発見をマスコミに売り込んだ。さあ困った、どうしよう。やけっぱちの教授は息子たちに仮装させ、幻のシェルミッケドム族の記録映画をでっち上げたところ、これが大受け。ライバルのアレン博士(トムリン)は証拠を求めてニューギニアに飛んだ。いかさまがばれるのは時間の問題だ。劇場未公開。(□ 94分)
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★3 | ザ・アマチュア(1981/カナダ) | CIAに勤めるチャーリー・ヘラー(サヴェージ)は暗号解読の専門家。余暇にはシェイクスピア=ベーコン説を証明しようとするような書斎派だ。ある日、ミュンヘンのアメリカ大使館がテロリストに占拠され、居合わせた彼のガールフレンドが見せしめのため射殺された。テロリストの追究を上層部に訴えるが反応は鈍い。自ら復讐することを決心した彼は、局のコンピュータにアクセスして知ったスキャンダルを駆け引きの材料に説得し、工作員の訓練を受けはじめる。テロリストがチェコスロヴァキアに逃げ込んだことが分かり、ヘラーは単身潜入することになるのだが...。原作は『チャーリー・ヘラーの復讐』(FOX □ 112分)
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★3 | アフタヌーンティーはベッドで(1991/伊) | 舞台はパリ。建築技師チェザリオ(マストロヤンニ)の妻マルガリータは、盲腸の手術を担当した外科医ピケと恋に落ち出て行ってしまう。妻を深く愛するチェザリオは何とか彼女を取り戻そうと、二人を付け回す。一方、ピケ医師の妻パメラ(アンドリュース)も夫を取り戻そうと策を練っていた。共通の目的をもった二人は協力しあうことになるが、典型的なイタリア男とイギリス女で全く息が合わない。その上チェザリオは、むこうだって楽しんでるのだから、ぼくたちも楽しもうと言ってパメラを口説きだす始末。錯綜する男女の駆け引きはどう決着がつくのか。1959年製舞台劇 "Tchin-Tchin" の映画化。(□ 98分) | [投票] |
★3 | アダダ(1987/韓国) | 1920年代の韓国の地方が舞台。アダダ(シン・ヘス)は土地の有力者の娘だが、聾唖者のため嫁のもらい手がない。両親は持参金を持たせて貧しい青年に嫁がせた。まじめに働いていた夫は生活が潤いはじめると遊びをおぼえ、家を出て行ってしまう。やがて夫は都会で成功して帰郷するが、愛人を連れていた。居たたまれなくなったアダダは実家に戻ろうとするが、厳格な父は門を閉ざして娘を入れようとしない。行き場のなくなった彼女は幼馴染のスリョンと暮らしはじめる。貧しくても幸せな日をおくるアダダだったが、彼女が隠していた金を見付けるとスリョンも目の色が変わった。(貨泉公社 □ 118分) | [投票] |
★3 | ルネ・クレールの明日を知った男(1944/米) | 1890年代のアメリカ、若い新聞記者のラリー(パウエル)は特種をものしたいと張り切っているが、行かされるのはつまらない現場ばかり。ある晩、定年退職した老記者から一枚の新聞をもらう。それは何と明日の新聞。試しに競馬をやると大当たり。おかげでラリーは次々にスクープをものにする。ところが、ある日の新聞(翌日の)を見たラリーはびっくり。そこには自分の死亡記事が載っていた。――戦火を避けてアメリカに渡ったクレールがハリウッドで撮った3本目の作品。劇場未公開。(■ 85分)
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★4 | アザー・ピープルズ・マネー(1991/米) | 乗っ取り屋のラリー(デヴィート)は金が大好き。それも他人の金が。今度のターゲットはニューイングランドの同族企業。本体の電線製造部門は赤字だが膨大な資産がある。さっそく株を買い占め会社乗っ取りに乗り出す。昔気質のオーナー(ペック)は製造部門の切り捨てなど考えられないと、弁護士のケイト(ミラー)に対抗策を講じさせる。ニューヨークでケイトに会ったラリーは恋の虜に。しかしビジネスはビジネス、丁々発止とやり合う。かくしてクライマックスの株主総会になだれ込むが、勝利するのはどちらだ? オフ・ブロードウェイのヒット劇の映画化。(WB=ヨークタウン・プロ □ 102分) | [投票] |
★3 | 朝な夕なに(1957/独) | ミュンヘンのギムナジウム、シラー校に赴任した美しい女性教師ハンナ(ルート・ロイベリク)と、彼女が受け持った九年生の生徒たちの心の交流を描いた作品。亡くなった同級生のために、クラスメートが墓前でジャズを演奏するシーンがひとつのハイライトだった。ここで使われたトランペットソロの「真夜中のブルース」(フランツ・グローテ作曲)は、映画音楽として日本でも大ヒットした。(西独・バヴァリア・フィルム □ 102分) | [投票] |
★4 | 青い麦(1953/仏) | 第一次大戦後の北フランスの海岸、バカンスも終わりに近い頃の物語。16歳のフィル(ベック)と15歳のヴァンカ(ベルジェ)は幼馴染。両家の家族は毎年のようにこの海岸でバカンスを過ごしていたからだ。無邪気にはしゃぐヴァンカを見ながら、フィルはこれまでとは違う思いにとらわれていた。異性として意識しはじめたのである。そんなある日、村はずれの別荘に滞在するダルレー夫人(フィエール)から言葉をかけられたフィルは、夫人のもとに通いはじめる。フランスの国民的人気作家コレットの小説(1923年刊)の映画化。少年と少女の性の目覚めをみずみずしく描いたフランス映画の名品。(フランコ・ロンドン・フィルム ■ 108分)
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★5 | 赤い靴(1948/英) | バレエ団の主宰者ボリス・レールモントフ(ウォルブルック)は、ロンドンでの興行中に二人の新人を発掘した。作曲家のジュリアン・クラスター(ゴーリング)とダンサーのヴィッキー・ペイジ(シアラー)である。プリマのイリーナ・ボロンスカヤ(リュドミラ・チェリーナ)が結婚すると、芸術至上主義者のレールモントフは彼女を首にして、ヴィッキーを抜擢した。クラスターも新作バレエ「赤い靴」の音楽を作曲し成功をおさめるが、いつしかヴィッキーと愛しあうようになりレールモントフの逆鱗に触れる。15分におよぶ劇中劇「赤い靴」(アンデルセンの童話に基づく)も話題を呼んだ本格的バレエ映画。(アーチャーズ □ 133分)
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