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[あらすじ] 哀愁のエレーニ(1985/米)

第二次大戦後のギリシャは、王党派と共和派による内戦状態にあった。アルバニアに近い山岳地帯の寒村リアでは女たちが家を守っていたが、共産ゲリラ軍は解放と称して食料や住居を徴収、また子供たちをチェコに移住させようとした。五人の子の母親エレーニ(ネリガン)は村の子供たちを脱出させたため処刑される。それから30年、ニューヨーク・タイムズのアテネ支局長となってギリシャに戻ってきた長男のニック(マルコヴィッチ)は、母の死の真相を知ろうと調査をはじめる。過去と現在を交錯させながら、ギリシャ現代史の暗部に迫るドラマ。原作は、製作も担当したニコラス・ゲイジの自伝的な小説。(CBS=WB □ 118分)

[物語の背景]ギリシャの内戦は1940年代末まで続き王政が復活するが、67年のクーデターで国王を追放。軍事政権をへて70年代に共和制に移行、80年代には社会主義政権が誕生した。出訴期限法が制定され、内戦時の戦犯に対しても30年の時効が成立したため、共産圏から帰国する者が相次いだ。ニューヨーク・タイムズでもこの件を取り上げたが、それでは生ぬるいといって、ニックは再調査をはじめるのである。

(評価:★3)

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