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さんのあらすじ: 更新順

★2白蛇抄(1983/日)夫の不慮の死を儚み、みずから命を絶とうとしていた美しい女(小柳ルミ子)。山寺の住職(若山富三郎)に助けられその後妻となるも、やがて住職の若い息子(杉本哲太)と情を通じ、肉体を交えていくようになる。(1983年日本アカデミー主演女優賞〔小柳ルミ子〕)〈118分〉[投票]
★4二十四時間の情事(1959/仏)広島に反戦映画の撮影に来ていたフランス人女優(エマニュエル・リバ)が、日本人の建築技師の男(岡田英次)と出会い、一夜の情事に身を委ねる。愛を覚えた男は一日限りで日本を発たねばならないという女の後を追い、ふたりは再び身を重ねあう。女は男と夜の広島を歩きながら、戦争の時代に経験したみずからの悲恋の記憶を物語りはじめる。(1959年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞)〈91分〉[投票]
★5裁かるるジャンヌ(1928/仏)1430年5月23日、コンピエーニュ城門前でブルゴーニュ軍の手に落ちたジャンヌ・ダルク。その身柄は英軍に売り渡され、やがて英占領下のルーアンで教会裁判に付されることになる。ジャンヌを魔女として公衆の目前で火刑に処すことを目論むルーアンの領主、極刑だけは免れさせようとジャンヌに改悛を迫る教会の聖職者の狭間で、ジャンヌは苦悩しながらもみずからの信念を貫こうとする。〈73分〉[投票]
★3ロック・ユー!(2001/米)14世紀。馬上槍試合“ジュースティング”は貴族のみに出場を許された栄誉ある戦いの舞台であり、また平民達には貴重な娯楽でもある。そのトーナメントに出場する騎士エクター卿に、二人の仲間と共に従者として随行していた青年ウィリアム(ヒース・レジャー)は、ある時優勝を目前に落命した主人に変わり試合に出場、勝利し賞金を手に入れることになる。幼い頃から平民出の自分の運命を変えたいと欲していたウィリアムは、これを機にトーナメントに出場する騎士として成りあがってやろうと一念発起、仲間を説得してルーアンのトーナメントに出場するべく特訓を開始する。Queenの「ROCK YOU!」をはじめ、有名なロック音楽をモチーフとした、異色歴史劇。〈132分〉[投票]
★2郡上一揆(2000/日)江戸時代中期、宝暦年間、徳川吉宗の治世。美濃国(現・岐阜県)郡上(ぐじょう)藩で一揆が起こった。幕府での出世を目論む郡上藩主・金森頼錦(よりかね)は江戸藩邸で幕臣達の接待に明け暮れ藩財政は逼迫、そのツケとして従来の定免法に代わり検見法という納税法が導入され、事実上の増税策が強行されるに至り、ついに百姓達は立ち上がったのである。宝暦4(1754)年のことであった。8月10日、埒のあかない庄屋達の検見法廃止願いの上告に業を煮やした郡内の百姓達は八幡城下に結集、嘆願書を携えての強訴という手段に打って出る。その群衆の中には、幼い頃から民の役に立つ者になるようにと教育された前谷村の青年・定次郎(緒形直人)の姿もあった。〈112分〉[投票]
★3LOVE SONG(2001/日)1985年、北海道。しがないレコード店に置かれていた尾崎豊のアルバム「十七歳の地図」が青年・松岡(伊藤英明)と高校生の彰子(仲間由紀恵)を引き合わせた。アルバムの在庫はナシ。欲しがる彰子に店員の松岡は、店頭に飾られていた自分のアルバムを貸すことにする。「ちゃんと返しに来いよ」。それが切っ掛けでふたりは言葉を交わすようになった。松岡は自分の好きな音楽だけを並べたレコード店を開くことを将来の夢として語り、それを聞く彰子はそんな松岡に密かに想いを寄せるようになる。だがある日、彰子がいつものようにレコード店を訪れると松岡の姿がない。松岡は夢を実現する為に彰子に何も告げずに東京へ旅立ってしまったのだ。彰子の手元には返せずにあった一枚のアルバムだけが残った。そして二年後…。〈100分〉[投票]
★4マリアの恋人(1984/米)第二次大戦が終わり、太平洋戦争の過酷な戦場からペンシルバニアの故郷に帰ってきたイバン(ジョン・サベージ)は、かねてから想いを寄せていた幼なじみの娘マリア(ナスターシャ・キンスキー)に求婚、ふたりは結婚することになる。だがイバンは、日本軍の捕虜収容所での忌まわしい体験の記憶と、そこで生き残る為に必死に想い描いていたマリアの面影とを脳裏の中でダブらせてしまい、体を重ねようとしてもマリアとだけはそれができない体となってしまっていた。〈109分〉[投票]
★3宇宙の法則(1990/日)東京でトップデザイナーとして活躍していた本木良明(古尾谷雅人)は、父親の死を期に全てを捨てて家業の機屋を継ぐべく愛知の実家に帰郷する。兄夫婦とその幼い娘、母や妹、父親の知己や実業家、かつての友人など、まわりの人間達と反発や折り合いを繰り返し、触れ合いながら、彼は自らのやるべきことを見出していくが…。〈116分〉[投票]
★3真田風雲録(1963/日)時は戦国も末、大阪夏の陣。豊臣家の存亡を賭けたこの戦争に、職にあぶれた浪士達や一旗挙げようという輩が全国から押し寄せ、大阪城に犇めきあっていた。そんな中、生来の異能から孤高の道を歩んできた猿飛佐助(中村錦之助)他十人の勇士達は、真田幸村(千秋実)の配下となって戦場で活躍することになる。もとは舞台で上演されていた演劇を映画にしたもので、十勇士の活躍をギャグと忍術と歌を織り込んで描いた和製ミュージカルコメディの珍作。〈91分〉[投票]
★3麻花売りの女(1994/中国=香港)ところは北方の農村。元村長の年上の夫と8歳の息子を持つ若い主婦であるアルモ(アイ・リーヤー)は、腰痛で働かない夫をよそに毎朝早くに起き出しては麻花作りに余念のない生活を送っていた。巨大なかりんとうのような菓子である麻花を町で売りさばく金が、一家の最大の収入源なのだ。そんなアルモの頭を過ぎるのは、隣家のテレビ。息子がそれ目当てで隣家に入り浸るのを面白く思わない彼女は、自分の家でもそれに負けない日本製の大画面テレビを購入しようと、麻花作りによりいっそう精を出す。金を得る為に猪突猛進する愚直な田舎女の奮闘を描く女性映画。〈95分〉[投票]
★3ハロー、アゲイン(1999/英)イングランドのヨークシャー。キャサリン(ケリー・アーノルド)は牧畜を営む両親と弟と四人で暮らす元気な11歳の少女。彼女は日毎に弱っていく白血病の弟を思い、その病の治癒を密かに願う毎日を送っていた。そんなある日、彼女は転校生であるインド系の少女ウマ(カヴィータ・スンガ)と、立入禁止の軍事演習場で不思議な体験をする。キャサリンはウマと一緒に見た不思議な光を弟が回復する予兆と信じて弟に説いて聞かせるが、両親は話に取り合わず、ウマも「あの光は悪い予兆だ」と怖れを見せる。そんな折り、牧場の家畜達が口蹄病に罹患していることが発覚、病気は谷全体へと広がり、尾鰭がついて流布されたキャサリンの話も相俟って村は混乱を来していく。〈94分〉[投票]
★3兵隊やくざ(1965/日)昭和18年、ソ連国境に近い孫呉の丘に聳え立つ関東軍兵舎。そこにもとやくざ者、用心棒で札付きの暴れん坊と噂される大宮貴三郎(勝新太郎)が入隊してきた。落ち着くまもなく風呂場で乱闘騒ぎを起こした貴三郎は、インテリ上等兵・有田(田村高廣)のもとに預けられる。指導を任された有田はこの乱暴者相手にどうしようかと思いあぐねるが、貴三郎の規律に縛られない奔放さに惹かれもするのであった。65年から68年にかけて大映で8本製作された『兵隊やくざ』シリーズの第1作。〈103分〉[投票]
★4旅人は休まない(1987/韓国)北朝鮮出身の亡妻の遺骨をその故郷に埋葬しようと旅に出たスン・スク(キム・ミョンゴン)は、だが国境線を越えることが出来ず宛てのない放浪を続けていた。そんなある日、彼は寝たきりとなった実業家の老人とその看護婦をつとめるチェ(イ・ボヒ)に出会う。北朝鮮出身の老人は死の前に故郷に帰りたいと望み、看護婦のチェは前世の夫と巡り会うという神託だけを魂の支柱にして生きていた。チェはスン・スクの亡妻に生き写しなのであった。(1987年東京国際映画祭国際批評家協会賞、1988年ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム・カリガリ賞 他)〈105分〉[投票]
★3御誂治郎吉格子(1931/日)大名家から金子を盗み出しては庶民にばらまくことで義賊の名を馳せる鼠小僧次郎吉。江戸を逃れて上方へ向う次郎吉は船の中で出会った女・お仙と好い仲になる。そして、大阪。次郎吉は偶然助けた貧しく美しい娘・お喜乃が、己の過去の罪業故に身を落とした武家の娘である事を知る。折りしもお仙の兄・仁吉の毒牙に掛けられようとしていた彼女を救う為、御用の網の中を仁吉の家に乗り込む。ビデオ版の活弁は松田春翠。〈60分〉[投票]
★2ムルデカ17805(2001/日)オランダ・イギリス連合軍が駆逐され、日本軍統治下にあった昭和17年のインドネシア。若き士官島崎中尉(山田純大)は、インドネシアの青年たちに自身の力で独立を勝ち取ることを教える「青年道場」を創設。この学校で次第にインドネシアの次代を担うべきリーダーたちが育成され、昭和18年には義勇軍「ペタ」の結成を見るに至る。だが昭和20年、日本は敗戦。敗走する日本軍に代わりオランダ軍が戻ってくると、インドネシアでは独立への気運が高まりついに戦争が勃発する。その頃島崎は戦犯としてオランダ軍に捕らえられていたが、独立軍によって救出され、インドネシアの独立を見るまで彼らと共に戦うことを決意する。ちなみに、「ムルデカ」とはインドネシア語で「独立」の意、「17805」とは独立宣言文に書き入れられた日本の皇紀「2605年(西暦1945年)8月17日」の年号のこと(西暦の45年ではなく、皇紀の05年が書き入れられた)。〈122分〉 [投票(1)]
★3イゴールの約束(1996/仏=ベルギー=ルクセンブルク=チュニジア)15歳の少年イゴール(ジェレミー・レニエ)は、外国人不法就労者の売買を営んでいる父(オリビエ・グルメ)を手伝いながら自動車修理工場で働く毎日を送っていた。そんなある日、父が斡旋した黒人労働者アミドゥが現場で事故にあい重傷を負ってしまう。不法就労斡旋の発覚を恐れた父はアミドゥを放置、その為に彼はイゴールに妻子を託して死んでしまう。だが遺体の隠蔽に手を貸してしまったイゴールは、アミドゥの妻アシタに真実を告げることができず、約束を果たせないことに苦悩することになる。(1996年カンヌ国際映画祭国際芸術映画評論連盟賞、1997年LA批評家協会賞 外国映画賞)〈93分〉[投票(1)]
★3死びとの恋わずらい(2001/日)高校生の深田みどり(後藤理沙)は、幼い頃に住んでいた街へ母の和子(秋吉久美子)と共に戻ってきた。みどりは転校先のクラスにかつて幼馴染だった柴山龍介(松田龍平)がいることに気がつく。彼の存在が気になって仕方ないみどり。龍介もみどりとの久しぶりの再会を喜ぶ様子。だがその一方で、みどりは夜毎奇怪な夢にうなされていた。夢の中にいつも現われる真っ黒な人影、血の如く赤く染まる夕暮れの中、顔も判然としないその人影はけれど夢を見るたびみどりの方へと確実ににじり寄ってくる…。その夢は学校で聞いた街に古くからある噂、「辻占の美少年」を思わせるものであった。〈95分〉[投票]
★3デカローグ(1988/ポーランド)聖書の十戒をモチーフに語り起こされる十の物語(全十本、計10時間)。各映画は独立した物語であり、どの作品からでも自由に観ていくことができるが、そのじつ各物語はひそかに連関しあってもいて、人物達は十作品のあちらこちらを自由に往来して登場する。また第一話から第九話まで、姿を変えながらいつも何処かに姿を現わして人間達を見詰めている一人の男の存在にも注目したい。第一話「ある運命に関する物語(以下略)」、第二話「ある選択に…」、第三話「あるクリスマス・イヴに…」、第四話「ある父と娘に…」。第五話「ある殺人に…」、第六話「ある愛に…」、第七話「ある告白に…」、第八話「ある過去に…」、第九話「ある孤独に…」、第十話「ある希望に…」。ちなみに第五話と第六話は後に再編集され、『殺人に関する短いフィルム』、『愛に関する短いフィルム』として公開された。[投票]
★3女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977/日)年季明けの女郎・おみの(田島はるか)は、行きずりの女衒や木こりの男達に犯され弄ばれながらも、やっとのことで念願の駆け込み寺・秋月院へ転がり込む。だが、そこは殺人が日常茶飯事の狂気の尼寺であった。庵主(折口亜矢)や尼僧達はこの山奥の寺を訪れる男達を弄んでは惨殺、その死体は寺男が巨大な鍋で煮て食ってしまうのだ。おみのを追ってきた女衒や木こりも、駆け落ちの青年も、代官所の隠密も、やってくる男達はもれなくその毒牙に掛けられてしまう。またこの寺の裏庭では芥子が栽培されており、庵主は夜になると阿片に陶酔しながら物言わぬ幼女を愛撫するのだ。あまりの気違い沙汰におみのは…。〈69分〉[投票]
★3双旗鎮刀客(1990/中国)ハイコーという名の青年(カオ・ウェイ)が中国奥地の双旗鎮の村を訪れる。彼は亡父の遺言にしたがい未だ見ぬ許嫁ハオメイを探していたのだった。だが風来坊の彼に、ハオメイ(チャオ・マーナ)はもとよりその父親も心を許そうとはしない。そんなある日、店の客にハオメイが乱暴されるという事件が起こる。ハイコーは一刀のもとに男を叩き斬るが、その男は村の支配者の弟だった。復讐を恐れた村人はハイコーに怒りを向けるが…。(当時、『七人の侍』を凌ぐ中国製西部劇の誕生とも喧伝された。)〈95分〉[投票]