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[あらすじ] 切られ与三郎(1960/日)

与三郎(雷さま)は実は大きなロウソク屋の跡取り養子。トコロが、家督をロウソク屋の実子である義弟に譲るために、敢えて道楽の三味線で身を立てて家を飛び出す。ソコで収まらないのが血の繋がらない妹(真奈美)「お兄さまのバカバカ!」と泣き崩れる。彼女は本当は義兄の与三郎を男として愛していたのだ。江戸を飛び出して木更津へ。そこで与三郎の奏でる三味線の音にひかれて声をかけてくる女が居た。地元のヤクザの囲いモノのお富(淡路)である。二人は瞬く間にひかれあい、恋に溺れてゆくが・・・・そう、コレが歌舞伎や歌謡曲で名高い『切られ与三郎』or『お富さん』の物語。この美にひれ伏そう!
ボイス母

長屋の屋根瓦越しのショット。半分闇に隠れた室内に立ち上る女の情念。口づけを交わし、その拍子に渇いた音を立てて落ちる櫛が表すモノ。紫色の朝靄の中に立ちつくす恋人達。湯煙の中に浮かび上がる恋の名残。この瞬間瞬間を目撃せよ。

(評価:★4)

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このあらすじを気に入った人達 (2 人)サイモン64 トシ

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