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[あらすじ] アタック・オブ・ザ・キラー・トマト(1980/米)

ある日、トマトは突如として人間を襲い始めた。アメリカ政府は事態収拾の為に特殊部隊を結成させて対処に当たらせ、同時にマスコミを利用したパニック鎮静化作戦を取る。だが殺人トマトはそんな努力をあざ笑うかのように次々と都市を襲い、人々を血祭りならぬトマトジュースまみれにする。軍隊の必死の攻撃も空しく次々と犠牲者は増えるばかり、果たして人類はこの危機を乗り越えられるのか?そのバカバカしさからカルト的人気となり、公開から十余年後に「完璧版」まで公開された。(追加解説・完璧版との差異について→)
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 製作費8万ドルという低予算で作られた本作は、18年後の1995年に「完璧版」が公開されるほどの人気を得てしまった。とはいえ「オリジナル版」と「完璧版」とではかなりの差がある。

●オープニング、「1963年、ヒッチコックは『』で……」という字幕部分にBGMが入る。家事中の女性がトマトに襲われるシーンに続いて、馬鹿な主題歌をバックにタイトルとスタッフ等の表記が流れる。完璧版では背景の「潰れるトマト」に会わせて“グチャ”という効果音が付けられている。

●対策会議に参加した日系(?)のノキトハ博士。勢い余って壁の額縁を弾き飛ばしてしまうが、「完璧版」ではこの絵が戦艦アリゾナだと分かる。どうやら真珠湾攻撃に引っ掛けているらしい(分かるかそんなの!)。

●ヨットの上で楽しく談笑するお姉さん達。「昨日の夜は最高だったわ」という台詞が「あんなヒドイ男いなかったわね」に差し替えられている。

●上院調査委員会。委員達に極秘の報告書が配られるシーンで、書類の表紙のカットが挿入される。ところが報告書が一冊足りない、どこ行った?となった後、再び表紙のアップ(これも追加部分)。それを読んでいるのは新聞の編集者。完璧版では「実はもうマスコミに流れていたのでした」というオチが明確にされている。

●モトクロスをしている若者達にトマトが襲いかかる。特にこれといった台詞は無かったシーンだが、ここも台詞が追加されている。

●今回完璧版を作るに当たって発見されたフィルムは“特殊部隊メンバーの作戦会議”。といっても英語版ではなく「ひひ語版」(どういう言語だ)なので字幕付きとなる。内容としては、変装名人サムと潜水名人グレッグのキャラが、どんなものなのかが一応描かれた感じか。

●対策が全く効果を上げないことに業を煮やした米大統領は、広報官を広告代理店「マインドメーカー」に派遣させる。この時大統領はひっきりなしにペンを走らせているが、手元を映したシーンが2カットほど入る。

●トマト情報を得るため特殊部隊に接近した女性新聞記者・フェアチャイルド。彼女の前を“クラーク”という名前が同僚が通り過ぎる。「あら、クラークじゃない」という台詞の前に、その男性の台詞「やあロイス」が追加されている。関係無いがこの後男性は空へ飛んで行く(効果音のみで表現)。新聞社で名前がクラークだから、これは『スーパーマン』のつもりか?(凄く無理がある)

●特殊部隊のメンバーが乗る車。カーラジオから「恋する思春期」が流れる前までのやりとりがカット。その後メンバーは各地で行動開始、この時変装名人サムはリンカーンに扮しているが(ほとんどコスプレみたいなものだが)、潜水名人グレッグを見送る際「奴隷解放だ」という台詞が追加。このヘンテコな特殊部隊に、さらに特殊な人間・パラシュート野郎フィンレターが合流。空から落ちて来た際に「お待たせー!」という台詞がこれまた追加。

●まだあるので、少々お待ち頂きたい。

(評価:★5)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)ひゅうちゃん モノリス砥石 アリ探し

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