[あらすじ] モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975/英)
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「モンティ・パイソン」TV版の製作は1974年の第4シリーズで終了するが、その中にジョン・クリースの名はない。パイソンズでの活動にマンネリを覚えていた彼は、当時の妻コニー・ブースと共にコメディードラマ「フォルティー・タワーズ」の製作を開始している。この作品は英国内だけでなく海外でも放映され(既にDVD化)、クリースは一躍その名を上げる。なお彼抜きでのモンティ・パイソン第4シリーズは僅か6話で終了し、以降はメンバーの個別活動が活発化することとなる。本作はその第4シリーズ開始前にメンバーが勢揃いして製作したもの。
「とにかく予算が無かった」という映画製作だが、馬のかわりにココナツの殻をカパカパ鳴らすというギャグはその状況を逆手にとって産まれたもの。幾多のシーンで出演しているエキストラは、スタッフの他ロケ地スコットランドの地元住民に協力してもらったという。だが低予算ではあっても、衣装等の時代考証は歴史研究家でもあるテリー・ジョーンズの監修によって忠実に再現され、ギャグ満載の喜劇映画でありながらその方面でも高評価を得ている。
そんな中で一番困ったのはロケ場所の選定。映画の舞台に相応しい古城はスコットランドにいくつも存在したが、監督のジョーンズが目星を付けていた城は英環境省の管轄下にあり撮影許可が得られなかった。結局個人が所有していたお城を使い、そこで城に関わるほとんどのシーンを撮ったという。
ちなみにそのロケ地の場所はドゥーン城という場所で現在でも観光地として残っているが、訪れる旅行客のほとんどはモンティ・パイソンのファンらしい。城では、その人達用にココナツの殻を備えてあるそうだ。
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