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[あらすじ] 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966/日)

ニューギニアの奥地で発見された巨大なオパール、だがそれは伝説の怪獣・バルゴンの卵であった。日本に持ち込まれた卵はフトしたはずみで赤外線を照射されて急成長を遂げ、一気に巨大化したバルゴンは神戸に出現、さらに大阪を蹂躙する。冷凍液で全てを凍らせ、虹光線で全てを焼き尽くすバルゴンに成す術も無い。そこへ、かつてZプランのロケットで火星に打ちこまれたものの、隕石の衝突により解放された怪獣ガメラが、虹光線のエネルギーに惹かれて大阪へやって来た……。
荒馬大介

 前年大映は『大怪獣ガメラ』を製作したが、未開拓の分野だった為製作費が少々抑えられていた。しかし本作は予想以上のヒットを受けて、打って変わって破格の製作費となっている。なお前作で特撮を担当した築地米三郎氏が大映を退社した為、同作で本編監督を担当した湯浅憲明氏が特撮でメガホンを取っている。ちなみに同時上映は大映京都が製作した『大魔神』で、特撮映画二本立てが話題を集めた。

 ストーリーは欲にまみれた人間達を描いた非常にダークなものに仕上がっており、従来の怪獣映画とはまた違った作品となっている。だが興行先からは、怪獣目当てで来た子供達が本編部分で退屈し、場内が騒がしくなってしょうがないというクレームが多数寄せられた。その為これ以降のガメラシリーズでは、ストーリーに子供を絡ませるという要素を必ず入れることにしたという。ガメラが途中から子供向けに凋落したように評価されることが多いが、実はこのような事情があったのだ。

(評価:★3)

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