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[POV: a Point of View]
あっ!はえてきた・・・

10代の始め。理屈ではなく衝動が行動を支配し、頭が身体に追いつかない。窮屈であり、何かもどかしいとしごろ。  (A・・中学生  B・・小学生)
A★5台風クラブ(1984/日)大人は子供達の不安と不満を混同する。彼らは、本当は不満など持たない。あるのは不安。だが、それを示すすべも持たない。なぜ、私達はそんな事も忘れてしまうのだろう。投票(11)
A★5転校生(1982/日)人生で最も過剰に性を感じ意識する「とき」。それは否応なしに自己と他者を自覚する「とき」であり、誰もがその「とき」を通過して「自分」になるのだ。だから最後はサヨウナラなのだ。小林聡美という少女が少年に見えたとき、我々はあの「とき」を思い出す。投票(2)
A★5誰も知らない(2004/日)子供のような大人が少なからず存在するという事実には、昨今の事件を見ていればもう驚かないが、その子供達がいくら健気に、あるいは逞しく、あたかも大人のようにふるまったとしても、彼らは「愛情の奴隷」でしかないという点において非力なのである。 [review]投票(24)
A★5赤い文化住宅の初子(2007/日)自らの境遇を恨むでもなく、状況に抗い挑むわけではない。未来を悲観することはあれ、明日を放棄することはない。そして、現実から逃避することの非現実性を直感する少女。今では、幼い子供ぐらいにしか使うことのなくなった「純真」を初子(東亜優)に見た。 [review]投票(5)
A★5告白(2010/日)語られるのは女教師による「命の重さ」についての、いわば裏正論である。中島哲也は「裏」が持つ危うさや後ろめたさを、歯切れの良い快活な演出で巧妙にはぐらかし、立場や通念という感覚を麻痺させる。焙り出されるのは「裏」が「表」を凌駕する高揚と寂寥と錯覚。 [review]投票(12)
A★4耳をすませば(1995/日)題材が持つ気恥ずかしさを、いつの間にか自らの10代の日々のもどかしさと素直に重ね自然に受け入れている自分に気づく。たぶん、光学的なカメラのレンズではなく、生身の心象として切り取られ作画として提示された光景の暖かな既視性に寄るものだと思う。 [review]投票(5)
A★4大阪物語(1999/日)「ひと夏の彷徨」は映像・音楽垂れ流しで通俗的な感もあるが、これが市川準流と割り切れば、親として接してきた沢田田中に、不可解な男女の関係を見て揺れる若菜(池脇千鶴)の戸惑いはリアルであり、極めて人間臭い成長物語になっている。投票(1)
A★4螢川(1987/日)幼いフェロモンと言うか・・・無意識のエロス。投票
A★4博多っ子純情(1978/日)憧れの「博多の男」に手が届ききらない中学生(光石研)の、虚勢と戸惑いが実に初々しく微笑ましい。そして、子供達をとりまく両親(小池朝雄春川ますみ)ら大人達の博多ダンディズと言うべき暖かい生活観。曾根中生監督の良作のひとつ。投票
A★4リリイ・シュシュのすべて(2001/日)描きたかったのは「現実の14歳の姿」ではなく「今、14歳が直面する現実」であり、その点においてまさに思春期を過ごす人たちの共感を得るであろうことは充分想像できるのだが、無意味な文字や歌の多用が映画的な魅力を削いでしまったことも事実。 [review]投票(3)
A★4バッテリー(2007/日)昨今流行りの流す涙の量で競う強引な感動ではなく、物語の中を吹き抜ける爽快感の強さが巻き起こす心地よい感動。子役たちの個性的な風貌を活かしながら、過不足なく丁寧に描かれる少年たちの心の動き。そこに「素直さ」という子供の行動原理が存在している。 [review]投票(6)
A★4独立少年合唱団(2000/日)歌うことは人間の本能であるが、歌うことに意味はない。この虚しいメッセージが、じわじわと訪れた戦後の転換点である70年代初頭の空気をよく表している。少年と同世代の私には、作品まで混乱させてしまった所属をなくした者たちの不安と諦観が理解できる。投票
A★4わたしのグランパ(2003/日)筒井、東、菅原の爺さんトリオの説教になるのかと思いきや、頑固さひかえめでさらりと仕上がったのはキャリアの勝利。ふりむけば山口百恵、時をかければ原田知世を彷彿とさせる石原さとみの今後に、おじさんの期待は高まるのであります。投票(4)
A★4天然コケッコー(2007/日)都会の子供たちが終始感じているであろう不自由な遠慮が潜んでいる訳ではなく、といって兄弟姉妹のように時に度を越えて相手に踏み込むような無遠慮な関係でもない。そよ(夏帆)たちの連帯と距離は、まるで夏休みや正月に集まった従兄妹同士のように見えた。 [review]投票(3)
A★3非・バランス(2001/日)複雑に絡まったように見える糸も、根気よく解いてみたら案外・・・というようなシンプルさに好感が持てました。今、同じ悩みを持つ人たちがどんな感想を持つのか聞いてみたい映画です。投票
A★3青い鳥(2008/日)いささか芝居じみた村内(阿部寛)の所作や、写真や文庫本の使い方のあざとさが鼻につくのだが、責任と「向き合う」ことの緊張を持続させる統制された語り口はみごと。いじめ問題に仮託された正論の重さに、どうも制作者自身が気づいていないようなふしがある。 [review]投票(1)
A★3酒井家のしあわせ(2006/日)いかにもな友近の関西のお母ちゃんぶりと、思春期の少年特有のてらいと不安を素直に見せる森田直幸や、男子よりちょっとだけ大人な谷村美月のリアルがよい。そんな日常の生活感と、終盤の父と母と息子を結ぶ「ヒミツ話」への飛躍が強引すぎで唖然。投票
A★3疾走(2005/日)死を実感することなくその意味すら曖昧な少年にとって自ら命を絶つことがリアルな行為であるはずがなく、であるなら残された道は生かされつつ生きるしかない。だから、平成の少年少女たちは執拗なまでに「人とつながること」を求め続けるのだろう。 [review]投票(4)
A★3少年期(1951/日)敗戦から6年を経たかろこそ作れるアンチ軍国主義映画ではあるが、この無抵抗主義的メッセージが一郎(石浜朗)と同じ境遇を過ごした子供たちにどれくらいの説得力を持って伝わったのだろうか。この物語で贖罪を得たのはむしろ大人たちのような気がする。投票
A★2ぼくらの七日間戦争(1988/日)机上の映画。脚本家にも監督にも、自分の中学生時代を思い出す余裕は残っていない。11人の少年少女達は人形のように動かされ、うわ言のようなセリフを吐かされる。理解者であるはずの教師賀来千香子が最も不気味に見えるという矛盾。投票
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このPOVを気に入った人達 (5 人)tredair にゃんこ 死ぬまでシネマ peacefullife 秦野さくら