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[POV: a Point of View]
ブニュエル翁に煙にまかれて
(2004年9月29日現在のシネスケ内評価点付き)

A:パリ・シュルレアリスト時代 B:メキシコ時代 C:ヨーロッパ・円熟時代 「ビリディアナ」「皆殺しの天使」は場合によってはメキシコ時代に分類されているが、ブニュエル自身はインタビューで、ヨーロッパ回帰作として(Cの時代の一環として)語っている。ので、それに準拠。*サブコメント欄の「おまけ」もぜひ読んでね。
C★4昼顔(1966/仏)採点者数123名 平均 ★3.6 [comment]
C★0砂漠のシモン(1965/メキシコ)採点者数7名 平均 ★3.7
おまけ:ブニュエル自らが綴った自伝(たぶん絶版)における最初の章より、ほんの一部を引用しておきます。これは著作に関する言葉ですが、彼自身のキャラや経験が反映されることの多いあまたの映画作品についても、通じるところがあるように思います。 「この半自伝的な本の中で、私はピカレスク小説のように本筋から離れてさまよい、予想もしていなかった話の持つ、さからいがたい魅力にひたってしまうこともあるだろうが、私が目を光らせていても、おそらく、嘘の思い出はまだいくらかは残っているはずだ。重ねて言うが、その意味は取るに足らない。私を成り立たせているのは私の確信と同様に、私の誤りと、疑いでもある。歴史家でない私は、覚え書きや書物には何ひとつ頼らなかった。私が描く自画像はとにかく私のものであり、そこには私の断定も、私のためらいも、繰り返しも、空白も、私の真実と嘘も入っていて…、ひとことで言えば、これが私の記憶なのだ。」
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