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[POV: a Point of View]
言霊幸ふ邦題

原題と内容は全く無視して、邦題のみに焦点を絞りました。日本語らしさが感じられる、詩情性豊かな邦題を、偏見と独断でランク付けしてみました。といいつつ、日本語であればやみくもにあげてしまったかな・・・。
A★5小さな恋のメロディ(1971/英)トレイシー・ハイドのかわいらしさに尽きるのではないか。そして生真面目な少年のひたむきで純真な心に、そんなやついるのか?と思いつつも、感動。思春期に誰もが抱く、異性への甘酸っぱい気持ちをストレートに描き出した。ビージーズの音楽で、さらに不滅の青春映画に昇華した感がある。映画の評価云々はもはや関係なく、自分にとって、5点は絶対に譲れぬ作品になった。投票(14)
A★5秘密(1999/日)原作を読んで見ただけに思い入れの強い作品。邦画では見た中でベスト3に入る傑作だ。広末涼子小林薫の息がぴったりで、ぐいぐいと引き込まれていく。最後の場面での広末の微妙な表情がこの作品の成否を握っており、それに見事に応えた演技は、彼女の演技力のすばらしさを表すとともに、深い余韻を残す。ミステリファンとしては、この結末は大いに受け入れたい。投票(3)
A★5いつか晴れた日に(1995/米)エマ・トンプソンケイト・ウィンスレットの対照的な姉妹像が秀逸。アラン・リックマンが渋くてかっこいい。最後のクライマックスのシーンは涙が出そうになった。こういう心あたたまる映画を見れることは幸せだ。投票(6)
A★5この森で、天使はバスを降りた(1996/米)雄大な自然の風景がすばらしく、アリソン・エリオットの何かを秘めた表情から目が離せなかった。彼女の静かな微笑みに心を洗われるような気がした。原題と全く違う美しい邦題に拍手。投票(10)
A★5つきせぬ想い(1993/香港)甘いと言われようが、こういう純愛ものには弱い。アニタ・ユンが最高に輝いている。彼女なくしては成り立たない映画だ。相手役のラウ・チンワンも不器用な青年役を好演。はじめは何でこんな不細工な男が彼女の相手なんだ?と思ったが、ハンサムじゃないのがかえっていいのだろう。2枚目ではこの役はミスマッチだ。だんだんラウ・チンワンに共感して応援したくなった。投票(3)
A★5初恋のきた道(2000/中国)「一目惚れの恋」をここまで純粋に美しく描いた映画にただ涙。投票(5)
A★5萌の朱雀(1997/日)人物関係がはじめよく分からなかったのが唯一の難点。セリフが極端に少ないが、言葉はなくても映像から登場人物の思いが聞こえてくるような気がした。少女の恋心があまりにもいじらしくてせつない。投票(5)
A★5八月のクリスマス(1998/韓国)あれだけ静かに描かれていながら、あれだけ胸が締め付けられる作品を他に知らない。投票(7)
A★5オネーギンの恋文(1999/英)終わってみたら、何ということのない物語で、拍子抜けしそうになったが、リブ・タイラーの天賦の美貌、けなげで真摯な姿勢が、胸に残る作品。また映像の美しさも際立っており、全体の印象はむしろいい。 想いを綴った恋文。届かなかった願い。遅すぎた愛の発露。いつだって、恋の手紙は甘美な夢に包まれている。 投票(2)
A★5藍色夏恋(2002/台湾=仏)鑑賞後すぐの印象は、春の爽やかな風のように、心地よく「さらりと」し過ぎて、あまり残るものがなかった。けれど、時間が経った今、この映画を思い返すと、清純な雫が、心の襞にぽたぽたと溜まって、蒸せるような「情熱」を感じるから不思議だ。いくつもの場面が甦ってきて、息苦しくなる程。綻びは処々ある。けれど、すべては「青春の渦巻き」にかき消されてしまう。間違いなく好きな作品だ。 [review]投票(6)
A★4海の上のピアニスト(1998/伊)ティム・ロスの圧巻の演奏シーンが随所に見られ、これらを劇場で見られただけでも大満足。奏でられるピアノの音色は、どれも胸に染みる。少女との会話らしい会話のない淡いロマンスが、せつなくて、はかない。投票(12)
A★4君のいた永遠〈とき〉(1999/香港)前半は見ているこちらが恥ずかしくなるほど初々しい恋愛が描かれる。映像は光と影のコントラストが美しく、構成もなかなか凝っている。唯一の不満は数十年後の二人が別人にしか思えなかったこと。投票(5)
A★4奇跡の海(1996/デンマーク=スウェーデン=仏=オランダ=ノルウェー=アイスランド)エミリー・ワトスンの体当たりの演技がすごい。のっけから彼女の表情に惹きつけられた。彼を愛するがゆえにとる行動は、純粋なだけに理解できる。ああいう結末に至らざるを得ないとはいえ、もう少し別の結末にできなかったのかという願いを掻き起こさせるほど、見た後、重たいものが突きつけられた作品だった。投票(5)
A★4白い婚礼(1989/仏)バネッサ・バラディの孤独な少女役は鮮烈。坂道を転がるかのごとく、運命に向かってひたすら進むのを何ものをも止めることはできない。投票(1)
A★4太陽に灼かれて(1994/仏=露)少女の無邪気さが、厳しい物語に陽だまりを与えてくれる。彼女の笑顔をいつまでも見つめていたい。また、幻想的で震えるような映像美が脳裏に焼きついて離れない。投票(4)
A★4天使も許さぬ恋ゆえに(1991/英)こういう流れるようなタイトルも斬新でいい。『眺めのいい部屋』に通じる作品世界。人物造型にもう少し深みが欲しかったが、作品世界に堪能できたので少し甘めの点数に。投票
A★4遠い空の向こうに(1999/米)夢を追い求める少年たちの姿がすがすがしい。イギリス炭坑ものの共通項である、息子を思う父親の存在がこの映画の成功を約束した。最後も思わずグッときてしまった。投票(6)
A★4鳩の翼(1997/英=米)この森で天使はバスを降りた』で惚れ込んだアリソン・エリオット目当てで見たが、それ以上にヘレナ・ボナム・カーターの存在感に圧倒された。複雑に交錯する内面の感情を見事に表現した演技力はすばらしいの一言。三者三様の揺れ動く感情が、夢幻の都ベニスの美しい映像に融け込んで、一編の妖艶なタペストリーが出来上がっていくようだ。投票(3)
A★4パリ、18区、夜。(1994/仏)非常に淡々としていて静かではあるけれども、溢れるほどの緊張感が漂う作品。カテリーナ・ゴルベワをはじめ登場人物たちの静謐な存在感がたまらなくいい。投票(2)
A★4ヒマラヤ杉に降る雪(1999/米)事件といい裁判といい、重苦しい雰囲気が漂うだけに、過去の瑞々しい映像の美しさが鮮烈に記憶に残る。ラストの余韻も忘れがたい。投票(5)
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