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[POV: a Point of View]
時代を射る男・行定勲、矢口史靖、斎藤久志の仕事

A・・葛藤の行定、B・・破壊の矢口、C・・閉塞の斎藤 と、今はしておこう。・・・・まさか優柔不断の行定、気まぐれの矢口、どん詰まりの斉藤 じゃないよなぁ。ポ・ポ・ポ・オヤジの老婆心。
A★5ひまわり(2000/日)人と人をつなぐ糸は細く危うい。手繰り寄せようとすると、見えなくなったり切れてしまったり。みんなそれを、想い出や思い込みでおぎなう。男にはすぐ傍にいた二人の女さえ見えていない・・・品の良い画作りが好きだ。投票(2)
A★5GO(2001/日)爆発・黙考・喜び・不安・悲壮・混乱・反抗。心と行動の振幅が疾走感とともに見事にスクリーン上に展開される。非凡な映像センスとは、こういう事をいうのだろう。キレのいい脚本構成も見逃せない。 [review]投票(33)
A★4贅沢な骨(2001/日)生きる違和感には二つある。自分の位置が極端で周囲と軋轢を起こすケース。自分の位置が定まらず周りを見失うケース。前者は優越感に転化できるが、後者は傷が深い・・贅沢?・・そう、身に余るという意味では・・投票(2)
A★4ロックンロールミシン(2002/日)凌一(池内博之)たちは、まだ繭の中にいるのだ。工房を包む柔らかい陽は、繭の内側で感じる輝かしい外光の予感なのだ。彼らがいつの日にか外界へと飛翔し、ストロボラッシュで世界を逆照射する日が訪れることを祈らずにいられない。良い映画だと思う。 投票(4)
A★4北の零年(2004/日)小百合VS真知子&行定。神話化した横綱バフル女優を前に、女の半生記ではなく男社会の醜さを徹底的に書き込んだ那須真知子と、小百合を撮らずに自然と主従関係に翻弄されるダメ男たちの矮小さをスケール感で物語った行定勲のうっちゃり勝ち。 [review]投票(1)
A★3世界の中心で、愛をさけぶ(2004/日)心の動きが瞬時に身のこなしとして体現する長澤まさみ森山未來のパートが素晴らしく、柴咲コウのパートがなければ青春映画の秀作と成り得たが、元が純粋泣き物仕様なのだから仕方なし。行定勲が何とか画だけで作品の水準をもたせた。投票(7)
A★3閉じる日(2000/日)画作りに凝ってみたところで貧相な脚本はおぎなえきれず、客に媚びた“何とかワイド劇場”的展開が、映画をさらに陳腐化する。もう、やめようぜ・・こんなこと。投票(1)
A★3Jam Films(2002/日)7つの短編に共通の意識や課題もなく、まして15分というごまかしのきかない長さのために各作家の資質がもろに露見してしまい、しかもその出来不出来の差があまりにも激しくトータルとしての点数のつけようがないのだが、とりあえず3点。 [review]投票
A★3きょうのできごと(2003/日)私はこの若者達が大好きだ。中沢君(妻夫木聡)も正道(柏原収史)も、山田(山本太郎)や壁男(大倉孝二)ですらも、男全員が「過去から連なった今日」をしっかりと背負っている。だから彼らは魅力的なのだ。それに比べて女達はなんなのだ。 [review]投票(8)
A★2遠くの空に消えた(2007/日)見せたかったのは、ピュアさが醜い利害関係を一掃する爽快さだったはず。本来、主人公たちを引き立てる背景にすぎないはずのファンタジー描写がでしゃばり過ぎて、肝心の神木隆之介ささの友間大後寿々花の存在感が奇異さのなかに埋没する。投票
A★2春の雪(2005/日)聡子の気品の中に潜むひたむきな情欲と、清顕の抑圧された男性性が生む邪気が、禁断の逢瀬の中でのみ精神と肉体の充足となって激しく具現するさまを描くことなく、こんな腑抜けたラブシーンが前提では転生などただの絵空ごとにしかならず映画として成立しない。投票(3)
A★0セブンスアニバーサリー(2003/日)
A★0月に沈む(2002/日)
A★0えんがわの犬(2001/日)
A★0ユビサキから世界を(2006/日)
A★0クローズド・ノート(2007/日)
B★4ひみつの花園(1997/日)“生きる”ということにおいて“目的”は、ただの通過点にしかすぎない。充実感の数は目的を成し遂げた数。その積み重ねが生きる幸せ。投票(5)
B★4裸足のピクニック(1993/日)青・赤・黄・白・黒・白黒・オレンジ・・・クルクル変わる純子のワンピース。どれも自分には似合わない。女の子が女としての自分を見つけなければならないとき・・・“不思議の国のアリス”体験。 [review]投票(1)
B★4アドレナリンドライブ(1999/日)いいんじゃないですか。こういう映画好きです。どこかの広場で撮ったせこいカーチェイスは、70年代の日活ニューアクションを思い出させます。投票
B★4ウォーターボーイズ(2001/日)前半はハズシまくり・・・でも、いつの間にか自分のペースに引き込む矢口演出はまあ良し。何よりも“感動”など歯牙にもかけず、おもしろければイイジャン的ノリを貫き通す姿勢は、今の日本映画にとって貴重。 [review]投票(13)
■未登録作品 ●行定勲「OPEN HOUSE」「えんがわの犬」 ●矢口史靖「ワンピース忠臣蔵 THE LAST OF 47PIECES Aプログラム 卒業」「同 Bプログラム 猫田さん」「夜9時20分のワンピース 昇天、このへんで」「同 走れエロス」「同 春のバカ。」「同 やさしい悪魔」「サプライズパーティー」 ●斎藤久志「はいかぶり姫」「ふたつくくり」「SMAP はじめての夏」「夏の思い出 異・常・快・楽・殺・人・者」「ワンピース忠臣蔵 THE LAST OF 47 PIECES Aプログラム Whatever]「夜9時20分のワンピース DONT LOOK BACK IN ANGER」
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