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[POV: a Point of View]
ドキュメンタリー、100通りの真実を映す鏡
Documentary: The mirror that reflects hundreds of truths

「真実なんてものは観る人によって違うものでね、キャメラを回す人が100人いれば、100通りの真実があるんです」─森達也。極論を承知で言うなら、ドキュメンタリーはヤラセでもいいから、作り手なりの「真実」を見せてくれるものであるべきだ。その「真実」が、観客である我々が考えているそれと、ぴったり重なりあうことは稀であるかもしれない。しかし、ある特定の対象について、他人の捉え方を知ることは決して無駄な作業ではない。とりわけ、それが自分もよく知っている対象であるならば。 A:人物の記録。B:事象の記録。C:事物の記録。D:音楽の記録(バンドのライブなど)。E:以上の区分に当てはまらないもの、または複数の要素を含むもの。
A★4華氏911(2004/米)「なぜブッシュはダメなのか」を誰にでも分かるように明快に解き明かす。もっともそれで米国民が動くかどうかはまた別の話だったようだが。[有楽町スバル座/SRD] [review]投票(12)
A★3テルミン(1993/英=米)いぶし銀というか、渋い出来のドキュメンタリー。一応アマチュアミュージシャンなので音楽モノには弱いです。投票
A★3パルチザン前史(1969/日)この滝田修という人物の立場がよく分からないので、彼の映画として捉えると理解が難しい。それでも、学生たちが隊列を組んで走ったりゲバ棒の訓練をしたりしているシーン、キャンパスをバリケード封鎖して機動隊と対峙するシーンなどは出色。[フィルムセンター]投票
A★3極北のナヌーク(1922/米)当時のイヌイットがこれだけ厳しい生活を送っていたということは勉強になったが、アホな日本人としては「イヌイットって着ている毛皮の下は素肌なんだ〜」と下世話な発見でニヤついてしまうのであった。[アップリンク・ファクトリー]投票
B★5A2(2001/日)広く世間の人々に観られるべきは、前作『「A」』よりもむしろこちらのほうかも知れない。[新百合トウェンティワンホール] [review]投票(1)
B★4「A」(1998/日)「報道」が伝えなかった「記録」として貴重。[アップリンク・ファクトリー] [review]投票(1)
B★4スーパーサイズ・ミー(2004/米)専門用語が頻出するので正直よく分からない点もあるのだが、単に「マ○ド喰い過ぎたらアカンで!」というだけでなく、業界の奥の奥まで話をつきつめているところは流石だ。お疲れさん![九段会館 (試写会)]投票(2)
B★4ある機関助士(1963/日)今も昔も、列車の運行は彼ら鉄道員たちの努力で支えられているのです。彼らの姿を緊張感に満ちた描写で捉えた佳作。[フィルムセンター小ホール]投票(1)
B★3マルメロの陽光(1992/スペイン)陽光を描き出せなかったことを残念に思っているのはアントニオ・ロペスだけでなく、エリセ監督もなんだろう。[Video] [review]投票(1)
B★3サラーム・シネマ(1995/イラン=仏)バーン!ドーン!ズキューン! 監督、アンタが一番楽しそうやん。[パルテノン多摩小ホール]投票
B★3議事堂を梱包する(1996/独=仏)日本でやるとしたら京都の清水寺あたりか? [Video]投票
C★4アレクセイと泉(2002/日)本橋監督曰く、本作のテーマの一つは「水」なのだそうだ。[下高井戸シネマ] [review]投票(2)
C★4東京画(1985/独)外国人なだけに少々ポイントを外した観はあるが、ヴェンダースは見事なドキュメンタリーを作ってくれた。[Video] [review]投票(1)
C★4ナージャの村(1997/日=ベラルーシ)まるで劇映画のような雰囲気。写真家が本業の本橋成一監督による端正な構図のためか、と思ったが、理由はそれだけでもなさそうな…。[下高井戸シネマ]投票
C★4ニッポン国 古屋敷村(1982/日)ここで描かれているのは、単に「古屋敷」という固有名詞を持つ山形県の村ではなく、「ニッポン国」のどこにでもあるような村の代表としての存在である。[BOX東中野]投票
C★41000年刻みの日時計 牧野村物語(1986/日)ドキュメンタリーとドラマの幸福な邂逅。[BOX東中野]投票
C★4ぼくの好きな先生(2002/仏)あざとさが全く感じられないという点ではほとんど劇映画。一方で、まるで実際に自分の目の前にいるかのような、生き生きとした子どもたちの撮り方に心が和む。[銀座テアトルシネマ]投票(1)
C★3アトミック・カフェ(1982/米)観ているうちにドキュメンタリーなのかドラマなのか判然としなくなってくる。最後はシュールな味わいを残して〆。…はっ!お、俺はいったい何を観ていたんだ?[ユーロスペース1]投票
C★3パリ・ルーヴル美術館の秘密(1990/仏)学芸員、修復担当者、作業員などのスタッフ全員が一丸となって、誇りをもって働いているかというと、あまりそうは感じられず、むしろ一人一人がバラバラの印象を受けるのだが。スタッフ同士の連係をもっと見せてほしかったよ。[ユーロスペース2]投票
C★3コストニツェ(1970/チェコスロバキア)Beauty is but a skin deep. So is art.投票
この映画が好きな人達

このPOVを気に入った人達 (4 人)死ぬまでシネマ shaw 町田 カノリ