[POV: a Point of View]
喪失について
近しい者を亡くした人たちの話。Aはそうしたテーマが主旋律として流れている作品。Bはその変形、もしくはそうしたテーマ性をどことなく感じさせるもの。私が了知している範囲で収録。
A | 息子の部屋(2001/仏=伊) | とにかく泣いて泣いて泣き腫らして見えてくるもの。 | [comment] | |
A | トリコロール/青の愛(1993/仏) | 捨て去ろうとしても捨てることができないもの。受け容れること。 | [comment] | |
A | ディスタンス(2001/日) | ばらばらに呼び起こされる記憶。ただ黙々と顔を突き合わせる。 | [comment] | |
A | まぼろし(2001/仏) | たがが外れ、表出する混沌。 | [comment] | |
A | 男と女(1966/仏) | 肌を重ねるたびに呼び起こされる記憶。 | ||
A | チョコレート(2001/米) | 寂しさと寂しさを重ね合わせたら… | [comment] | |
A | 岸辺のふたり(2000/英=オランダ=ベルギー) | 成長とともに意味づけが変わっていく父の存在。 | [comment] | |
A | 萌の朱雀(1997/日) | 残された記憶の断片に触れることで、それぞれの道を歩みだす。 | [comment] | |
A | 終わりなし(1984/ポーランド) | ただ冷徹に見つめる死者の視線。 | [comment] | |
A | 幻の光(1995/日) | 振り払えないもの。荒波の響きのなか、正座する女。 | [comment] | |
A | Love Letter(1995/日) | 未知の過去を紐解く。 | ||
A | ソラリス(2002/米) | 存在への問いから喪失に的を絞ったアメリカのソラリス。 | [comment] | |
A | イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(2002/アイルランド=英) | ニューヨークでの新生活 | [comment] | |
A | 殯の森(2007/日=仏) | 抽象の森で喪の仕事 | [comment] | |
A | 誰がために(2005/日) | 消すことのできない怒りと苛立ちの行方は… | [comment] | |
A | イン・ザ・ベッドルーム(2001/米) | 息子のいない生活そのものが亡霊。 | [comment] | |
B | ふたつの時、ふたりの時間(2001/台湾=仏) | 生者の時と死者の時を合わせる。ずれる。 | [comment] | |
B | ミスティック・リバー(2003/米) | この土地に根づくもの | [comment] | |
B | 家路(2001/仏=ポルトガル) | 生活は続く。 | [comment] | |
B | ベンゴ(2000/仏=スペイン) | まばゆい白亜の教会。鎮魂。 | [comment] |
いわゆる典型的な復讐譚は喪失が前提として存在するが、他の収録作と色合いが違うので割愛。『青春の殺人者』など自分で直接手を下したものについては、迷ったすえ対象外に。作品後半部分で喪失を経験するもの(もしくは後半部分で喪失の事実が明らかにされるもの)についてはネタバレを避けるため割愛。
この映画が好きな人達このPOVを気に入った人達 (3 人) | tredair m 世界の終わりの果に |