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[POV: a Point of View]
武術指導 韓英傑の仕事
武術指導の資料その一 たぶん続く

◆60年代から70年代香港映画における最重要武術指導家ハン・インチェ。ワイヤー、トランポリンアクションなど彼が映画に導入した技術は現在のアクション映画における常識となった。この偉大なる足跡は決して忘れ去られることがあってはならない。◆A:キン・フー監督作、B:ブルース・リー作品、C:その他、D:出演のみ。
A★5残酷ドラゴン 血斗!竜門の宿(1967/台湾) [comment]
A★5大酔侠(1966/香港)元祖・ワイヤー&トランポリンアクション! [comment]
A★4侠女(1971/香港)このアクションの影響はあまりに大きい。『グリーン・デスティニー』とかね。
B★5ドラゴン怒りの鉄拳(1972/香港)リアルファイトと魅せるアクション、その一つの到達点。
B★3ドラゴン危機一発(1971/香港)社長。大ボス。役者としては一番でかい役か?
C★3レッド・ドラゴン(1976/香港)
D★3スウォーズマン 剣士列伝(1990/香港)独狐九剣 風清揚役。遺作。
◆1927年生まれ。北派の武術を納め、且つ京劇の華やかな立ち回りもできる。そしてサーカスでトランポリン芸人をやっていた。この異色の経歴は1966年、キン・フーの『大酔侠』で遺憾なく発揮される。彼の芸歴を全てぶち込んだこの傑作は香港映画界に一大革命をもたらした! …◆その後キン・フーと共に台湾に渡り主に同監督の下で活躍。この時代、彼のもとで武師の一人として修行したのがサモ・ハン・キンポー。(この辺の映画にジャッキーたちもエキストラで出ているらしいが、どこにいるかまったくわからん。) …◆70年代には香港に戻り、キン・フーのファンだったブルース・リーの映画に招かれたりする。1991年ガンにより死去。キン・フーがちょっとだけ監督し、90年代武侠映画ブームに火をつけたといわれる『スウォーズマン 剣士列伝』が遺作となった。この飛びすぎ映画は彼の目にいったいどう映ったのだろう。 …◆ワイヤーなどの技術面以外の彼の殺陣の特徴は上記の作品群を観ればだいたいわかってもらえると思う。特に“一人対多数”の時、空間を縦横に使い、静と動の絶妙なバランスでもって凄まじい緊張感を作り上げるのだ。 未登録作品:『迎春閣之風波』。
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このPOVを気に入った人達 (1 人)新町 華終