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[POV: a Point of View]
アン・ドゥ・トロワ それぞれの道
私たち歩いていくんですね

A:ラン B:スー C:ミキ(無し)
A★5ヒポクラテスたち(1980/日)人は渦中から傍観者になり又再び渦中へと入って行かざるを得ない。甘酸っぱい追憶と茫漠たる不安に晒された青春。大森自身がその出口に立った臨場感こそが映画に真実を付与した。青さも含め持てるもの全てを投入した総力戦の趣に俺達は感動したのだ。投票(2)
A★4男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)傍流とも言うべき作品ではあるが夜間学校という題材を描くに相当に腰が据わっており又松村達雄が好演で見せる。しかし、哀感ただよう伊藤蘭が兎に角可愛い。薄暮の橋の上でピンクのカーディガン。色計算をしたとも思えぬが奇跡的叙情性。投票(3)
A★2俺とあいつの物語(1981/日)大体、こういう民青めいた集団農営に対して戦略の瑕疵を追及するでもなく、男と女のなあなあ主義に埋没するだけでは何をか言わんやであって自己矛盾も甚だしい。いくら蘭ちゃんが可愛いっても、女房が働くのどうのってだけでは話がもたないよ。自堕落だ。投票
B★4黒い雨(1989/日)今村が何故に固執した性への言及を廃し聖処女とでも言うべき被爆女性を描いたのかへの答は見出だせない。松竹初期に大島と共闘した石堂川又の起用も意外性のみだが、静謐な哀しみを纏ったスーちゃんが言い尽くせない思いを代弁する。投票(4)
B★4鏡の女たち(2002/日=仏)途方もない喪失感や内向する静かな苦渋を描いて60年代のレネアントニオーニ作品を想起させるし意識もしてると思う。細密に割られた編集技巧は粋を極め映画のダイナミズムとは視点の縦横な切り替えにこそあることを喚起させるだろう。投票(3)
B★3サラリーマン専科(1995/日)無難な出来だが妹が弟になっただけで『男はつらいよ』第1作と構成が実に似ている。ただし微温的で下品な破壊的パワーが全くない。今更の60年代のサラリーマン像を持ち込んで良しとする山田洋次の出がらしみたいなネタを押しつけられた気の毒な作品。投票
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このPOVを気に入った人達 (2 人)ぱーこ ぽんしゅう