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最近のコメント 10
★3国境の町(1933/露)労働争議や戦場のモブシーンにパンやティルトショットが少しあるだけ。あとはサイレントの名残のようなフィックスショットが、いささかロジカルさを欠いた唐突さで淡々と積み重ねられる。1933年製作にしては映像の洗練度やダイナミズムさを欠き、ちょっと野暮ったい。 [review][投票]
★4処刑の丘(1976/露)タイトルバックの交戦シーンから厳しい画が続く。雪を踏む靴音。乾いた銃声。そんな冷徹な環境音のなか動揺し続ける手持ちカメラが「顔」に迫り、雪原の凍てつきと敵への恐怖に固まった疲労顔から、捕虜としての矜持、動揺、駆け引き、諦観を無遠慮に捉え続ける。 [review][投票]
★5熊は、いない(2022/イラン)監督本人を含め「枷をはめられた民たち」が「外」を目指す話しだ。映画を撮ることを禁じられたジャファール・パナヒは、自分を被写体にして、疑似ドキュメンタリー(自身の現実)とドラマ(遠因の非合理性)のあわいを描いて、その「罪深さ」をカタチにし告発する。 [review][投票]
★4君は行く先を知らない(2021/イラン)ジャファール・パナヒの息子パナー・パナヒの初長編監督作は、イラン人一家の別離に重ねて「家族の情愛」や「弾圧の影」や「因習批判」を描くにあたって、わざと常套アプローチをはぐらかすような語り口で物語化する。その破綻寸前の実験性に★ひとつ加点。 [review][投票]
★4青い青い海(1935/露)チャーミングな女性を争う二人の青年という構図は同監督の『箱帽子を持った少女』と同じ。ロシアっぽいクラシックな劇伴や歌も披露されるトーキーだが、字幕の説明や無音の心理描写(珠が飛び散る首飾り!)といったサイレント風演出が混在し不思議なリズムを醸す出す。 [review][投票]
★4掟によって(1926/露)舞台はアラスカの凍河と、そのほとりの粗末な小屋だけ。厳寒のひと冬、閉ざされたそのあばら屋で手足を縛られた殺人犯と、その男に命を狙われた夫婦が対峙する。容赦なく攻寄る自然の摂理のなか肉体的にも精神的にも疲弊しきった者たちの極限の相剋の凄まじいこと。 [review][投票(1)]
★5福田村事件(2023/日)生粋の殺人鬼や、邪悪な価値や正義を妄信する者が大量の人の命を殺めたとして、せいぜん二桁の域だろう。何百、何千、何万の人の命を奪ってしまうのは、たいてい自分を信じることができなくなった善良な人々の集団だ。そこでの悪者は誰だという問いはとても虚しい。 [review][投票(2)]
★3帽子箱を持った少女(1927/露)屋外ロケが印象的な何もない郊外の雪原や吐く息が白い街角でも、狭苦しい店や賃貸部屋でも、少女は宝物かお守りのように帽子箱を抱えて持ち歩く。青年と過ごす夜、彼女を守るバリケードになる帽子箱がハート型に見えるおしゃれ! なんともチャーミングな国債PR映画。[投票]
★4アステロイド・シティ(2023/米)科学信奉と希望の象徴としての若き天才たち。その一方、幼い姉妹の死と復活への呪術的こだわり。背景で繰り返される原爆実験は共産主義化への脅威の証し。理念先行の女教師を魅了するカントリー野郎のニヤケ顔。異星人の到来を隠ぺいする政府と軍による垂直統制。 [review][投票]
★3昇天峠(1951/メキシコ)新婚初夜(?)を目前にした青年が母の死にも直面し、やむなく臨んだバス旅で妊婦の出産、政治家の啓蒙、妖婦の誘惑、元気な身障者、物見遊山の外国人と硬軟人生の機微をかいくぐる人間礼賛物語のようですが、ストーリーテリングの破綻が憎めない味を醸し出す珍作。 [投票]

Plots

最近のあらすじ 5
★3国境の町(1933/露)1914年、帝政末期のロシア。ドイツ国境の町では労働争議が勃発し労働者たちの自由を求める機運が高まっていた。そんなおりドイツが宣戦布告。革命活動よりも祖国を守れの合言葉のもと、靴職人一家の兄弟も東部戦線の激しい戦闘に参加する。一方、捕虜として町に送られてきたドイツ人青年は靴工場主(セルゲイ・コマロフ)の娘(エレーナ・クジミナ)と恋におちる。二月革命を経てもなお続く戦争に市民たちの心も疲弊し始めたころ、ついにプロレタリア革命が起きる。第一次大戦からロシア革命に至る国境の町の市民をユーモアを交えながら描くボリス・バルネットの初トーキー作。(白黒/97分)[投票]
★5熊は、いない(2022/イラン)映画作りを制限されたイランの監督パナヒ(ジャファール・パナヒ)は国境の小さな村にひとりで滞在し、隣国のトルコにいるカップルのドキュメンタリーをリモートで制作していた。そのイラン人カップルはトルコからさらに欧州の国へ密入国を企ているのだった。監督に部屋を貸している村の男は誠実で、その老母も親切だが村人のなかには監督の行動をいぶかる者もいた。そんななか、監督は村人たちのスナップ写真を撮ったことから、村のしきたりに背いた若い男女の三角関係をめぐるトラブルに巻き込まれてしまう。当局から映画制作と出国の禁止を命じられているジャファール・パナヒがイラン社会の閉鎖性を描くヴェネチア映画祭 審査員特別賞作。(107分)[投票]
★5福田村事件(2023/日)日本が韓国を併合し満州へ進出を進めていた時代。朝鮮で教師をしていた澤田(井浦新)と妻の静子(田中麗奈)が郷里の福田村に戻ってきた。デモクラシーを推奨する若き村長(豊原功補)は温かく迎い入れるが在郷軍人会の長谷川(水道橋博士)は一度村を捨てた澤田に冷たい。いまだ戦争の影が残るなか戦地に夫を採られた咲江(コムアイ)は渡し船の船頭倉蔵(東出昌大)と逢瀬を重ねていた。そんな村に、香川県から親方の新助(永山瑛太)が率いる被差別部落出身の行商団が差し掛かったとき大地震が関東を襲う。関東大震災直後、大量の朝鮮人が虐殺されるなか現千葉県野田市で起きた惨劇をもとに人間の心の脆弱さを描く群像劇。(137分) [投票(1)]
★3グラン・カジノ(1947/メキシコ)刑務所を脱獄したヘラルド(ホルヘ・ネグレーテ)とデメトリオ(フリオ・ビリャレアル)は高給にひかれてエンリケが経営する油井で働き始めた。ところがエンリケは、油井の乗っ取りをたくらむ町のボス・ファビオ(ホセ・バビエラ)から嫌がらせを受けていた。そしてある事件が起き、その謎を探るためにヘラルドとエンリケの妹で歌手のメルセデス(リベルタ・ラマルケ)はファビオが経営する店グラン・カジノに潜入する。歌手のホルヘ・ネグレーテとリベルタ・ラマルケを起用したルイス・ブニュエルのメキシコ時代初作品となるミュージカル・サスペンス。(モノクロ/96分)[投票]
★4青春墓場(2021/日)町の小さな中華料理屋で働く腕っぷしが強く強面の男(奥田庸介)は、パートの貧相で陰気な女(中澤梓佐)から高校生の息子(笠原崇志)がいじめに合っているようなので話を聞いてやって欲しいと相談を持ちかけられた。一方、恋人から別れを告げられた小劇団の女優(古川奈苗)は合コンで知り合った漫画家アシスタントの男(田中惇之)の気を引いて押し掛けるように同棲を始める。そんな二つの出会いが一瞬交錯し、誰もが思いもよらない理不尽な悲劇の渦に巻き込まれてしまう。異才・奥田庸介の6年ぶりの監督作。(96分)[投票]

Points of View

最近のPOV 5
東京から遠く離れて 追悼、大林宣彦[投票(7)]
2020年4月10日、大林宣彦監督が82歳で逝去されました。生涯に43本の劇場用映画を撮られています。
ギター弾きの仕事 追悼、井上堯之[投票(6)]
ザ・スパイダースのギタリストで作曲家の井上堯之さんが2018年5月2日に亡くなられたそうです。享年77。□出演作(A) □音楽・・70年代(B)、80年代(C)、90年代(D) □再び出演‐2000年以降(E)
私は中川梨絵のファンである[投票(5)]
2016年6月15日。女優の中川梨絵さんが逝去されました。享年67。肺がんだったそうです。・・・・1967年に東宝から成瀬巳喜男作品(中川さかゆ名)でデビュー。その後、日活に移籍してブレイク。70年代前半のロマンポルノを代表する女優のひとりとなります。74年からフリーとなり黒木和雄実相寺昭雄相米慎二池田敏春森崎東ら個性的な作家の作品で存在感ある脇役として活躍されました。なかでも『竜馬暗殺』(74)のモノクローム画面のなかの憂いを湛えた瞳が印象的な遊女や、『歌麿・夢と知りせば』(77)の艶やかな花魁道中姿は忘れることができません。また、このころ唯一のレコード曲「踊りましょうよ」を発表。そのデカダンスな香り漂う甘い歌声に魅了されました。当時、深夜ラジオからラジカセで録音し、擦り切れるまで聴いたカセットテープは私の宝でした。・・・・その後、縁あって2000年以降、私は悪友らと梨絵さんが新宿・四谷で営んでおられた居酒屋に客として伺うようになりました。酔いにまかせた我々の勝手な映画酔談に合わせて、名監督たちのとの想い出や、新作(―こまめにご覧になっていました―)への忌憚ない感想で、その場を楽しく盛り上げてくださいました。にもかかわらず、お店の移転にともない伺う機会を失してしまい、近年は不義理を重ねておりました。・・・・そして、昨日の早すぎる訃報。あちらの世界にも映画界があるのなら、先に逝った方々が梨絵さんの来訪を待ちきれなかったのでしょう。そうとでも思わなければやりきれません。
脚本家・新藤兼人[投票(6)]
そうそう、これも新藤兼人だったよね。
最後のアウトロー 追悼、原田芳雄[投票(11)]
長髪にレイバン、ジーンズ姿。そんなヤクザ、見たことなかった。60年代から70年代へ、大きな転換期を迎えた日本社会が連続性を喪失したのと呼応するかのように、原田芳雄は今までのアウトロー像をひっくり返し登場し、斜陽にあえぐ日本映画界のなかを型破りなエネルギーを発散させながら80年代まで一気に突き進む。しかし、壮年期を迎えた90年代、原田的アウトローは主役の座から退き、どこか居心地悪そうに映画のなかの片隅にいた。しかたあるまい。隆盛から破綻へと向かうバブル騒動のなか、社会に飼い慣らされた中年男はみな従順な羊になり下がり、男盛りの原田が演じるに値する年相応のアウトローなど日本のどこにも居なかったのだがら。そして、最後の10年。ライバル刑事に同情されるアル中の初老のスリ。娘の恋に業を煮やして現れる幽霊。妻の積年の思いに絶句する老医師。商店街の復活を画策する引退した老店主。晩年の原田はエネルギーの燃え残りを燻らせながら、社会や制度からはみ出したじろぐ老人役がよく似合った。日本映画界、不世出のアウトローであった。 ■ニュー・アウトロー時代(A:1968〜74 B:75〜79 C:80〜84)  ■彷徨えるアウトロー時代(D:85〜89 E:90〜94 F:95〜99)  ■翳を引きずるアウトロー時代(G:2000〜04 H:05〜11)