最近のコメント 10 |
★4 | M〈エム〉(2007/韓国) | 前半の霧の中を歩いているような先の見えない展開に、興味よりもかなりのフラストレーションを感じた。だんだんんと明らかになってくる展開にロマンティックな展開を絡めたが、それが成功しているかどうか評価は分かれるだろう。「デュエリスト」はストーリーもシンプルでその分映像に酔えたが、これはかなりの実験作というか、監督の挑戦なのだろう。その意気込みは評価したいのでプラス1点。 | [投票] |
★5 | 容疑者Xの献身(2008/日) | 原作を一気に読み、その後すぐに映画を鑑賞した。怒涛の一日だったが、至福の一日でもあった。あれだけ状況が開示されたなか、さらに捻りを加えた原作のうまさに唸ったが、映画はその良さを実にうまく再現した。福山雅治はかっこ良すぎるし、堤真一もまた迫真の演技だ。原作を読んだ分、彼の心情を初めから追って涙が溢れそうになった。両者の友情、対決、そして愛するということ。ずしんと心に突きつけられる作品だ。 | [投票] |
★4 | ファム・ファタール(2008/韓国) | ソン・イェジンファンだが、前評判の悪さからなかなか手が出なかった。全く期待せずに見たためか、意外にいいじゃない!と感じた。最後のエピソードに収斂するまで人間ドラマも楽しめた。そしてソン・イェジンの挑戦に拍手を送りたい。前作四月の雪に比べれば、彼女の美しさは際立っていた。悪役で、より一層妖艶な役柄が似合っていた。ああいうふうに責めてこられたら男はなすがままになるしかないのだ。 | [投票(1)] |
★4 | ハピネス(2007/韓国) | 腫れあがる「痛み」はジリジリと続く。でもこれがホ・ジノの映画だ!! [review] | [投票(1)] |
★5 | レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009/中国) | ここまでされれば、もう堪能するしかない。原作未読のため、原作と比較する労力がいらなかったのも良かったかもしれない。前半のじっくり描かれる人間ドラマ、孔明の奇想天外な見事な策略、じりじりした最終決戦へ向けての緊張感、最後の度肝を抜く怒涛の突撃と、終始ハラハラドキドキしっぱなしだった。批評はもうどうでも良い。というか、できない。これだけの作品を制作した熱意にただ脱帽するしかない。 | [投票(3)] |
★5 | インファナル・アフェア(2002/香港) | アンディ・ラウとトニー・レオンの二人の対決にすべてが凝縮されている。単純にかっこよくてシャープな展開に最後まで目が離せなかった。削ぎ落とされた無駄のない展開。善悪が二転三転する先の読めない展開。ただ削ぎ落とされた分、主人公たちの過去や内面の変化に深みがもうひとつ足りないと感じた。もう20分そのあたりを丁寧に描けば、大傑作になっていたかもしれないが、これで良かったとも思う複雑な心境だ。 | [投票(1)] |
★4 | バベル(2006/仏=米=メキシコ) | ブラッド・ピットはうまい。安心して物語に身をゆだねられた。彼を主軸にさまざまな人間関係がリンクしていく過程は、目が離せない。理不尽なもの、割り切れないものが、人生にはあるということを突き付けられたような感じ。決して後味は良いものではないが、現実に戻った時、ここから、何かが始まると感じさせてくれる微かな希望を感じた。 | [投票(1)] |
★4 | 21グラム(2003/米) | 鑑賞がだいぶ前なので、細部は忘れたが、異様な熱気というか、この作品独特の、冷たい凶器で、じわじわと肌を押し付けられるような「重さ」を感じた作品。時間軸をいじりすぎたのか、こちらが頭が悪いのか、ついていくのがやっと…いや理解できない部分もあった。もう一度見れば、わかるものがあるのだろうが、再鑑賞には「体力」が必要でかなりの勇気がいる。 | [投票(2)] |
★4 | 歩いても 歩いても(2007/日) | 冒頭の料理の場面から田舎の生活の一端がリアルなほど伝わってきて、引き込まれた。特に大きな出来事が起こるでもないのだが、日常の中に潜む何気ない場面に、ドラマがあり、目を離せない何かがあった。会話の中から、ふいに、時折でてくる人間の「怖さ」がドキッとさせる。印象に残らないようでいて、すごく印象に残る映画だ。終わってみれば樹木希林の言葉がフラッシュバックする。いろいろな意味で「恐い」映画だ。 | [投票(1)] |
★5 | レッドクリフ PartI(2008/中国=香港=日=韓国=台湾) | 恥ずかしながら、三国志は読んだこともないのだが、ここまで丁寧に人物を描いてもらったので、好感が持て、個人的には大満足だった。武将にスポットが当てられて、現実からしたらありえないような大活躍に興奮した。ドラマもじっくりと描かれ満足。最後まで映像、ストーリー、アクションシーンなどで魅せてくれた。後編も楽しみだ。三国志ファンから見ると甘すぎると言われそうだが…。これを見て三国志を読んでみたいと思った。 | [投票(1)] |
最近のあらすじ 5 |
★5 | 永遠の片想い(2002/韓国) | 先輩の店で働くジファン(チャ・テヒョン)は、ある時、店に来たふたり連れの女の子の一人に、一目惚れ。その女の子は、スイン(ソン・イェジェン)といい、清楚で可憐な女の子。一方のギョンヒ(イ・ウンジュ)は活発で男っぽい性格。ジファンは、後をつけて、大胆にも、スインに想いを告げるが、あっさり拒否される。しかし、その後3人は、友達として付き合う事にし、3人で、よく行動し、よく遊ぶようになるが、時とともに、微妙な心の移り変わりが生じるのだが…。『猟奇的な彼女』に続く、優しすぎる男を演じたチャ・テヒョン)、はかなげな女の子役をやらせたら右に出るものがいないソン・イェジェン、韓国映画界の本当に惜しい逸材だったイ・ウンジュの豪華な3人の役者で奏でられる「片想い」の連鎖。「片想い」のせつなさを知る人すべてに捧げられるべき、珠玉の「純愛物語」。あなたは誰に感情移入して見ますか? | [投票(1)] |
★5 | 贅沢な骨(2001/日) | ホテトル嬢をしているミヤコ(麻生久美子)は、いつもジャージ姿のサキコ(つぐみ)と一緒に暮らしていた。ミヤコはうなぎの骨が喉に刺さったのか、喉に違和感を覚えるようになる。サキコは過去の傷が尾を引き、仕事をするでもなく家にこもりがちで、ミヤコの帰りを待つ日々。二人は少し強く触れれば壊れてしまいそうな現実のなか、それなりに充実した日々を送っていた。ミヤコはある時、仕事で新谷と名乗る客(永瀬正敏)の相手をするが、初めて心から満たされる。ぬるま湯のような二人の日々に新谷が加わることで、3人の間には微妙な緊張関係が生まれる。3人が奏でる物語が、類稀なる映像センスで、けだるく虚無的に、かつ張り詰めた空気のなか描かれる。 | [投票(2)] |
★5 | ショー・ミー・ラヴ(1998/スウェーデン) | 16歳のアグネス(レベッカ・リリエベリ)は、スウェーデンの田舎町に転校してきたが、内気な性格ゆえ、周囲の同級生になじめず、孤独な日々を送っている。一方14歳のエリン(アレクサンドラ・ダールストレム)は、人目を引く容姿で友達も多いが、早くこの田舎町を出たいと、苛立つ日々を過ごしている。アグネスは、エリンに惹かれるようになるが、打ち明けることも出来ずに、パソコンに「エリンは私に恋をする。私はエリンを愛している。」と本心を晒す。やがてふたりは、親しくなるが、エリンのなかにもアグネスを恋しく思う気持ちが芽生えてくる。ふたりは自分の本心と向き合わざるを得なくなっていく…。撮影は16ミリのフィルムを使い、手ぶれや粒子の粗い映像となっているが、それが逆に臨場感を出し、彼女たちの瑞々しい感性がより強く心に迫る。思春期の壊れやすくて傷つきやすい心や恋に揺れ動く気持ちを等身大で表現した青春映画の傑作。
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★5 | ひまわり(2000/日) | 東京で暮らす輝明(袴田吉彦)は、恋人といる時、小学校時代の同級生である真鍋朋美(麻生久美子)が海難事故で死んだことをテレビのニュースで知る。彼女は数日前、彼の留守番電話に「真鍋朋美といいます。私のこと覚えていますか?」というメッセージを入れていた。果たして朋美は何のために輝明にそんなメッセージを入れたのか? また彼女はなぜ釣りの漁船などに乗っていたのか? 輝明は、幾人かの同級生とともに、故郷へ帰って、彼女の葬式に出るが、そこで彼女の恋人たちに出会い、話をするうちに彼女の死の前の行動が徐々に明らかになっていく。そして、そのなかで輝明の小学校時代の記憶も蘇ってくるのだった…。そう…。彼の「初恋」の記憶が…。
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★5 | 迷宮のレンブラント(1997/米) | 天才贋作画家のドノバン(ジェイソン・パトリック)は、ニューヨークで贋作を描いて売りさばく生活に嫌気がさしていた。ある日、彼のもとにレンブラントの贋作依頼が舞い込む。巨額の報奨金に惹かれたドノバンは、これを最後にと引き受ける。ヨーロッパに渡り、レンブラントの研究に没頭するが、そんな折、美術館で画学生だというマリーケ(イレーヌ・ジャコブ)と知り合う。巨匠の未発見作を描くことにしたドノバンは全身全霊を傾けて、贋作に挑むが…。この贋作を描きあげていく過程は、圧巻の一言。後半は依頼人とのトラブルから逃走劇、法廷場面とめまぐるしく移り変わり、2転3転、目が離せない。スピィーディーかつサスペンスフルな快作。 | [投票(1)] |