最近のあらすじ 5 |
★5 | 喝采の扉[虎度門](1996/香港) | 虎度門とは、広東オペラ(粤劇=香港の京劇)で現実と舞台との境界線を指す。役者は一旦その境界線を越えると現実を離れて舞台の人となる。粤劇のベテラン花形スター、サム(ジョセフィン・シャオ『女人、四十。』)は、香港返還を前に、引退とオーストラリアへの移住を考えていたが、内心は葛藤の日々を過ごしている。回りでは、娘の同性愛の発覚や、夫の事業の失敗など、落ち着く間もない。そんなある日、シンガポールから新進女優としてキャリアのあるユクション(アニタ・ユン)がリャンのところにやってきて修行することになった。ユクションには国元に恋人チュン(ダニエル・チャン)がいたが、チュンはサムが20年前に生んだ子どもだと知り……。香港では記録的大ヒットを呼んだ。音楽は『青い凧』の大友良英。 | [投票] |
★5 | 鉛の時代(1981/独) | 互いに反発し合い、異なる生き方を選んだ対照的な姉妹の愛と絆を描く。姉ユリアンネ(ユタ・ランペ)は気性の激しい、親や学校に常に反抗的な娘だったが雑誌の記者に。しとやかで従順な典型的なパパっ子だった妹マリアンネ(バルバラ・ズコバ)は武装闘争に身を投じ、市民生活を捨て地下に潜行するテロリスト。妹が獄死。その死に疑問を感じた姉は、妹の生き方に批判的だったにもかかわらず事実の究明に東奔西走。一方、事情を知らぬマリアンネの遺児ヤンがテロリストの子どもと嗅ぎつけられ、焼き殺されかける。ヤンは問う「全部知りたいんだよ!始めてよ!さあ!」…。西独赤軍のグードルーン・エンスリンの姉クリスチアーネと出会ったマルガレーテ・フォン・トロッタが戦中戦後のドイツ史を背景に姉妹の生い立ちや経験を、姉の視点から忠実に映画化。 | [投票] |
★5 | セルロイド・クローゼット(1995/米=英=仏=独) | ハリウッド映画に隠されたレズビアン・ゲイのメッセージ。映画のシーン(予告編や削除のシーン含む)と当時の俳優、製作者、脚本家の証言を構成したドキュメンタリー。登場する映画は『モロッコ』(30)『レベッカ』(40)『十字砲火』(47)『ベン・ハー』(59)『去年の夏 突然に』(59)『スパルタカス』(60)『甘い抱擁』(68)『キャバレー』(72)『ミッドナイト・エクスプレス』(78)『トーチソングトリロジー』(88)『テルマ&ルイーズ』 (91)『氷の微笑』(92)『フィラデルフィア』(93)など120作品。資金集めの段階から製作に参加したナレーションのリリー・トムリンとエンディング・テーマのk.d.ラングが、ともにカムアウトしていたことも話題。95年の各国映画祭で注目を集め、96年厳冬下のベルリン映画祭で蒸せかえる熱気のなか、大喝采を浴びた。 [more] | [投票] |
★5 | 月の瞳(1995/カナダ) | 厳格で保守的な神学大学の講師カミーユ(パスカル・ビュシエール)は同僚マーチン(ヘンリー・チャーニー)と婚約中の敬虔なクリスチャン。ある日コインランドリーで愛する犬を喪った悲しみに暮れていたカミーユは美しいダンサー、ペトラ(レイチェル・クロフォード)と出会う。カミーユの洗濯物をわざと間違えて持ち去るペトラ。残されたペトラのセンシュアルなダンス衣装を着てみたりしたカミーユは、全く違う価値観を持ち、何ものにも縛られず、自由に活き活きと生きる"幻想サーカス"座員ペトラに次第に魅かれていく。新鮮な世界を垣間見ているうちにカミーユは少しずつ自分が変わっていくのを感じ、やがて……。
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★5 | ニキ・ド・サンファル 美しい獣〈ひと〉(1994/独) | 「モンスターは誰?あなた?あたし?」 女として生きることを問い直し、魔女・娼婦などへの抑圧や女は結婚して子どもを産むものという価値観を問い直した「ナナ・シリーズ」で評価を得て以来、美術、建築などの分野で活躍する造形アーティスト、ニキ・ド・サンファル(1930-2002)が成長し、変化を遂げていく過程を描いた半生ドキュメンタリー。
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日活ロマンポルノの「いわゆる名作」 | [投票(1)] |
ポルノなんて自分から観に行ったことはないんです。ひとから強く奨められたときだけ★それでも20本近くは観たかなぁ? つまらないものなど覚えられないし、途中で観るのをやめたのを入れるともっとあるかもしれません★そのなかで強烈に印象に残ったのは唯一『マル秘色情めす市場』だけなんですね。でも、ほかにも名作はきっとあるはず★じゃあ、どうやって探せばいいのだろう、と思っててロマンポルノ館というサイトに行ってみたら「いわゆる名作」というジャンルがあった。その中に収録されてた作品のPOV★ちなみにここに挙げた作品で『マル秘色情めす市場』以外は未見。ですから本当に名作かどうかは保証できませんので為念★もちろん、このほかにも、いい作品はあると思うけれど、よほどのお奨めがない限り、自分から観に行くことはないでしょう★ポルノ以外に観たいと思ってて、観逃す作品がたくさんあるわけですから……★ところで、シネスケにはまったく無視されている(?)感のある「浜野佐知さんの作品はどうなんだ?」とお聞きになる向きもいらっしゃるかもしれませんが……観てないんです、残念ながら◆未収録作品:◎『八月はエロスの匂い』監・藤田敏八/主・川村真樹、片桐夕子/脚・大和屋竺、藤田敏八◎『恋人たちは濡れた』監・神代辰巳/主・中川梨絵、絵沢萠子/脚・神代辰巳、鴨田好史 |
パンドラの映画 | [投票(4)] |
畏敬する中野理惠さま率いるパンドラの配給作品■パンドラ出版の本はたくさん読んでいるけど、映画はあまり観てこなかった(泣)。ほとんどが、すぐに上映終わっちゃうんだも〜ん。ヴィデオじゃやだし■未登録作品:『折り梅』(2001,日,*)、『エンジェル・スノー』(2001,韓国,*)@新宿武蔵野館,初夏〜、『Devotion−小川紳介と生きた人々』(2000,米国,*)、『息づかい』(99,韓国,*)、『アフロ・アメリカン・ストーリー』(89,米国)、『知ったこっちゃない』(97,米国)、『セルロイド・クローゼット』(95,米国,*)、『ハーヴェイ・ミルク』(84,米国,*)、『ピョンヤン・ダイアリー』(97,豪)、『フレッシュ・キル』(94,米国,*)、『ヒトラーのためのソナタ』(79,アレクサンドル・ソクーロフ)、『ペテルブルグ・エレジー』(89,アレクサンドル・ソクーロフ)、『精神(こころ)の声』(95,アレクサンドル・ソクーロフ,*) / *: 登録リクエスト中■A: 露語圏, B: 独語圏, C: その他■『こねこ』はロシア映画社配給だが、パンドラからの年賀状に載ってたし、パンフレットに中野理惠さまが「チグラーシャがやってきた」という小文を寄せている■パンドラ公式サイト→http://www.pan-dora.co.jp/ |
大友良英の音楽 | [投票(4)] |
A=中国、B=香港、C=日本(その他) ■ 未収録作品:『太陽に暴かれて』 "The Sun Has Ears" 太陽有耳 Dir. 嚴浩 中國, 1995 ◆ 『Youchai』 "Postman" Dir. Jianjun He. United Frontline, 中國/香港, 1995 ◆ 『喝采の扉[虎度門]』虎度門 "Stage Door" Dir. Kei Shu. A Golden Harvest, 香港, 1996 ◆ 『スタントウーマン[阿金的故事] 』 "Stunt Woman" Dir. 許鞍華 香港, 1996 ◆ 『柔らかい肌』 "Yawarakai Hada" Dir. Hisayasu Sato(佐藤寿保). Shin Toho, Japan, 1998 ◆ 『シャボン玉エレジー』 "Shabondama Elegy" Dir. Ian Kerkhof(イアン・ケルコフ). Stance Company, Japan and Holland, 1999(http://www.kuki.co.jp/KUKI/S_ELEGY/) ◆ 『壊音』 "KAI-ON" Dir. 奥秀太郎. Japan, 2002@テアトル新宿5/11〜5/17(http://www.slowlearner.co.jp/) ■ 大友良英関連リンク→http://www.blink.co.jp/go?page=ShowShare&args=2&arg0=path&arg1=27428106/33061414 | |
セクシュアリティの迷宮を彷徨う人々 | [投票(4)] |
もちろん、さまよわない人もいますけど。にしてもセクシュアリティの問題は人間の根源的な部分だし、また、いろんなあり方がありますよね。ところで、このPOVには特A級の重要作品が抜けてます。『セルロイド・クローゼット』と『月の瞳』の2本。登録リクエスト申請中ですが、お気づきの点がありましたらリクエストの補完などよろしく! 採用されたら、このコメントは書き換えて気に入らない作品は削り(またはPOV分割かな、POVのサブフォルダが作れたらいいのに)、個々の作品にコメントをつけていこうと思っています。 |