最近のコメント 10 |
★4 | パルプ・フィクション(1994/米) | 映画的なお約束を熟知した上で
ワンポイントに"外してくる"のがタランティーノ流。
作品全編に漂う肩の力の抜けた独特なバランス感覚は、そんな遊び心があるからこそ。 [review] | [投票(2)] |
★2 | 王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987/日) | まず前提として「落ちこぼれのお前らじゃ無理だろう」というのがあるはずだが、そこを問題としないのは釈然としない。何のアクシデントも身内争いも起きずに打ち上げに成功してしまうドラマに説得力はない。 | [投票] |
★4 | レ・ミゼラブル(2012/英) | 原作は贖罪と愛がテーマの落ち着いた作品だが、ミュージカル調になったことでより力強い人間賛歌としての側面が昇華された。ラストにおける全員集合のコーラスはまさにミュージカル映画ならではの幕切れで、思わず拍手を送りたくなる。 | [投票(1)] |
★3 | エレファント(2003/米) | あまりに客観的に映し出されたコロンバイン事件は、悲しみも狂気も煽ることなく、日常の先に続くものとして淡々と描かれる。そこには監督の事件に対する解釈はなく、観客はただ呆然と見ているしかない。「突然こういうことは起こる」という不条理な事実が鑑賞後も身に染みる。 | [投票(1)] |
★4 | ブレードランナー(1982/米) | レプリカントと人間で何が違うのだろうと考えさせられるのは、彼らが人間に設定された寿命を迎えた後である。悲壮感と狂気を湛えたレプリカントを演じるルトガー・ハウアーと、人によって解釈の幅を持たせる意味深長な演出が、観賞後も後を引く。 | [投票] |
★5 | 12人の怒れる男 評決の行方(1997/米) | なんて重厚で濃密な人間劇だろう。一人一人の迫真の演技に呑み込まれそうだ。その場限りの出会いであっても、これほど濃縮された人間関係を彼らは初めて過ごしただろう。脚本に散りばめられた伏線が巧みで、始まりから終わりまで一秒の隙もない素晴らしい映画だった。ただ... [review] | [投票] |
★3 | ミルク(2008/米) | 今作は、同性愛者の正当性を訴えると共に、いわば宗教が守ってきた道徳観が一つの大きな論点である事も教えてくれる。つまり一夫一妻制の家族観であり、それを儀式として神の前で誓う”結婚式”を長年取り仕切ってきたキリスト教徒にはあながち見過ごせない問題なのだ。 | [投票] |
★4 | ブロークバック・マウンテン(2005/米) | 「一途に人を想う」ということに、男と女は関係ない。愛の本質、その普遍性を抽出することにこの映画は成功した。とはいえ男二人の恋愛はむさ苦しそうだが、そこを切なく上品な格調に仕上げたアン・リー監督の手腕はお見事だ。 | [投票(2)] |
★3 | カーズ2(2011/米) | 前作はノスタルジックな憧憬や人情劇が大人でも感動をもたらしたが、今作ではうってかわってアクション大作。ある意味正しく子供向けに寄った。ピクサーが描く各都市は壮大なジオラマのようで視覚的に楽しい。
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★3 | 007 スカイフォール(2012/英=米) | ストーリーは一本調子。プロットの捻りを期待している人はガッカリかな?一級のアクション映画ではあるが、それ以上のものはない。結論からいえば『カジノロワイヤル』超えならず。唯一ハビエル・バルデムの健闘がこの映画を支えている。流石アカデミー受賞俳優か。 | [投票(1)] |