殺し屋を引退しても男の哲学が染み付いているフィリックス。 もう着る事のない殺し屋時代のスーツをきちんとプレスし、 クローゼットにかけている。

ピュアなババはフィリックスに教えられたようにウィスキーをストレートで飲み、 魅力的な女性とバリー・ホワイトの「You're the First, the Last, My Everything」 で意気投合し踊り明かす。

刺客のジミーは殺し屋を演じさせたらいつもスタイリッシュで セクシーなポール・ベタニーだ。

フィリックスを未だ慕うジミーは殺しの度に、フィリックスから譲り受けた 「最後の名言集」を書き綴っていた。

組織に追われながらも、余命少ない父やなかなか上手くいかない若い恋人 シェリーとの日常が丁寧に描かれる。 特にフィリックスの父。外国映画ではこんなに粋なじいさんが見られるのが嬉しい。

キッチュでハード、可愛さと非情、人生の妙味が見事に調合された作品。