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[コメント] 怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス(1972/日)

日本の特撮史上における鬼子的作品として、資料として観る価値はある…と思う。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 劇場用にも急速に子供用作品に力を入れるようになった円谷プロが投入した、まさにそのまんまな作品。子供、コミカルなキャラクター、ほのぼのしたストーリーと、盛りだくさんなのだが…残念ながら、子供達の望む映画とはとても言えず。結局大塚弘や南伸助の演技が空回りしっぱなしの作品だった。

 オープニングなどは結構力が入っているのだが、それ以外の造型やストーリーもぬるすぎた。監督の飯島敏宏は「ウルトラマン」で数多くのエピソードを手がけているのだが(代表としてはバルタン星人初登場の第2話「侵略者を撃て」がある)、この方向性じゃ駄目だって事、悟ってくれなかったのかな?キャラクターは頑張ってるんだけどね。

 とにかくダイゴロウの描写がすさまじく、こども達の努力の甲斐あって何とか食料にはありつくが、自分で食べ物を稼がせようと芸の練習させられるわ、凶悪怪獣のゴリアスと戦わせられるために特訓を受けたりと、なかなか可哀想な存在。「可哀想な象」を地でやってる。とにかく一目見たら忘れられないほどデザインセンスが情けなく、それだけが存在意義かもしれない。

(評価:★2)

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