霊の供養に乗り出すところは「リング」っぽい。前半は、「リング」のような凄惨な殺しが無いので、たいした恐怖もなくタルいのだが、霊感少女の回想シーンになる後半から良くなる。

しかし、霊感少女自体が「リング」ほど掘り下げられず、母親の心情描写もいまいち浅い。カウンセラーのあんちゃんにプラスして、霊や超能力を客観的に分析して観客に怖がらせる役回りの人物が必要だったのでは？

ラストで、また視覚を失ってしまうのはちょっと萎える。シックス・センスで十分人生やってきたという設定じゃないんだから、あれはかなり悲しいんじゃないか。

パン兄弟のインターナショナルな映像演出はさすがだが、映画としては「レイン」の方が良かった。