主演の女の子たちの可愛さや脇を固める役者陣の達者さ、そして多数出演する豪華ゲストのツボを心得た利用法はまさに痒いところに手が届いてるといった感がある。

この映画で描かれているような事に対して、未だに気づいてないような脳ミソジャンボリー野郎もそうそうにいないとは思うが（と書き込みつつも本屋で「ミリオンセラーの作り方」とかアホの象徴みたいな書籍が売っているのを時折見かけると脱力しながら「そうでもないのかな」とか少々不安に陥る時もある）これらに加えて「河村隆一ドラマデビュー！」とかの報道の際に感じる受け手側の「コイツの最終目標って音楽じゃなかったんだ！？」というような”ツッコミたい精神”をも作品に注入してくれているのは嬉しい。

しかしそういったセンスの良さが話の盛り上がりに比例しているかというとそんなこともないので★は３。

関係ない話ですが、これからもまた芸能界じみた日本の音楽界の世間でいわれるところの闘うラッパーや平成のディーバたちが、そう遠くない未来に緩いバラエティ番組やしょうもないＴＶドラマに歌を忘れたカナリアとなってセコイしのぎを求め旅立っていく姿も興味深いです。やっぱりあの世界って目が離せない世界なんだなあ。