オープニングでタクシーの客にシルベスター･スタローンを登場させる意外性はよかったが､その前までやっていたアクションはどう見てもスタローンのやるアクションではなく､体格もあっていなかった｡

タクシーは前回は空を飛び､今回はタイヤをキャタピラに替え､雪上走行するという大胆なアイデアはよかったが､相変わらずただ走ってるだけで相手の車との体当たりシーンも､銃弾を受けるようなシーンもないので､緊迫感や迫力がない｡しかも､今回は最後でタクシーが犯人を追いつめるのかと思えば､空から降りてきた警察の方にあっさり捕まり､何か拍子抜け｡

アクション映画でありながら､フランス流のコメディというか殺伐としないほのぼのしたところが､この作品の良さで､ストーリー構成やテンポの部分ではそのノリは失われていない｡