正直な話，「さあ，これからクライマックス！」と思ったら，事件が解決してしまっていた。ものすごく肩透かしだった。

このシリーズの魅力は，主人公が（いくら改造してあるとはいえ）絶対的な性能で劣るプジョー４０６に乗って，ベンツ（第１作）や日本が誇るランエボ（第２作）に勝つところなのに，今回は最初に謎の男（スタローン）を乗せた以外，ほとんど車は活躍しなかった。アルプスで大きいタイヤ付けて走っただけだったのは，かなり拍子抜け。せっかく冒頭で００７のパロディをやったんだから，００７ばりのカーチェイスをしてほしかった。

それでも３点を付けたのは，車とは何の関係もなく，おバカさ炸裂だった署長のおかしさに。