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[コメント] あのころ僕らは(2001/米=スウェーデン=デンマーク)

レオナルド・ディカプリオはルックスはともかく、演技で魅せると実感。
レモン汁

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







5年前のディカプリオと、トビーマグワイアが熱く青春を演じている。 20歳前後の男4人はいつも決まって土曜日になじみのダイナーで落ち合う。 条件は「女を連れてくる」こと。 半ば合コンだが、たわいもない話をする中でもそれぞれの心の中にある悩みが見え隠れする。 20歳そこそこ。場の雰囲気だけに気を使って入られない、自分のことで精一杯なみんなは時にキれ、時に他をののしり、傷つける。 「8年も親友やってて、あいつのそんなこと、知らなかった」 何でも話せる親友にも話せないような自分の「核」の部分を抱えている若者。 それでも、テーブルを囲んでいるときは楽しそうに装う。 しかし、トイレに入り、鏡のなかの自分と向き合いみんなが誰かしらに向かって、というか自分に向かって自問自答する。 同性愛の男、薬中の女、レズビアンの女、仲間の前では決して見せない顔をして自分と話をする。 それがミョウにおもしろい。 そして、当時からしてディカプリオはとても上手だとおもう。 親のことで心底悩みだすディカプリオに寄り添う女をやさしく押し倒すシーンなんぞ、 まるで自分が押し倒されてしまうかのように酔うことができる(ビョーキ?) すごく自然でとてもかっこ良かった。

映画の中で交わされる言葉は本当にたわいもないから映画を見終わった後、 心に刻まれる台詞なんてラストくらいなものだけれど、 そのたわいもなさがまさに、どんな20歳前後のお気楽な仲間同士にも共通しているようでリアリティがあったのです。 また、サントラもなかなか良いです。

(評価:★4)

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