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[コメント] 朱雀門(1957/日)

豪華な俳優陣のみならず、これぞ大映!というカメラ・アングルも見所です。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 幕末の激動の時代を舞台とし、陰陽師や呪術なども絡めて描く一台叙事詩。とはいえ、完全に女性主体で作ったためか、やってることは結構ドロドロの三角関係だったりするのだが…

 まさに当時旬のキャラを起用しただけに、人間同士の絡みなどは大変素晴らしいのだが、やや設定が複雑すぎたきらいはあり。話の展開が結構掴みにくいし、特に師の宮役の市川雷蔵が突然色々な場所で登場したりして、前後関係の脈絡があんまりよく分からない。

 大映時代劇の特徴はワンフレームで人物を撮り、カメラ・ワークを使わない所に特徴があるが、この作品はその真骨頂。画面の一つ一つが見事なアングルで形作られ、その中で当代一流スターが緊張感溢れる演技をしているので、それだけのためにも観る価値はあるだろう。

(評価:★3)

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