[コメント] 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻(1959/日)
スターの豪華さはすごいが、内容的には前年の大映版に負けている。
役者の格では大映より上かもしれない。しかし、豪華絢爛でも、内容が重厚さに欠けますね。
ほとんど同じようなストーリーだが、テンポが良くトントン進んじゃってメリハリなく、なんだか軽い。特に後半が軽い。
前半は、中村錦之助が良かった。しかし、吉良の進藤榮太郎が大映の滝沢修に較べると格段に品性が無い。悪役にも品格は必要である。
片岡千恵蔵はアクの強さが凄く、どこまでいっても「片岡千恵蔵」。まったく大石に思えない。見せ場である、瑤泉院との今生の別れのシーンや、最後に吉良を捕らえ「お命頂戴つかまつる」と言うところなど、まったくの歌舞伎の口上である。笑いの一歩手前まできているが、この個性の強さはさすがというべきだろう。この人、若い頃は浅野もやってたらしい。見てみたい・・。
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