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[コメント] 白と黒の恋人たち(2001/仏)

監督の自伝的な要素が入っていて興味深いが、現実的に考えると御都合主義が強く、テンポも悪いので、退屈。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







過去に麻薬によって恋人を失った監督が、その経験をモチーフに今の恋人を主役にして映画を製作しようとする映画。

麻薬に依存してしまった人の悲劇を描いているという点では『レクイエム・フォー・ドリーム』に近いが、監督の自伝的な要素がかなり入っていて話としては違う系統。

この映画を見て思うのは、現実に麻薬依存症となった俳優や麻薬で亡くなった俳優たちは往々にしてこの映画のように演じる役のプレッシャーから麻薬に依存してしまうのだなと感じた。

ただ、現実的に見た場合、フランソワがいくら映画製作に没頭していたからといって、恋人であるリュシーが死ぬまで麻薬に手を出していたことに気が付かないでいるのは納得がいかない。

特に過去に麻薬で恋人を失った経験があるフランソワなら、どこかで気づいてもおかしくないし、少なくとも映画が製作されるまでに、すでに麻薬が絡んでいるのだから、もう少しリュシーを麻薬から遠ざけるよう努力するのが普通だと思う。

ストーリー的には映画製作がクランク・インされるまでの展開が非常に冗長で退屈。また映画自体もこれといった強いテーマがなく、麻薬に依存したリュシーが亡くなるまでをだらだらと描いていて、最後まで観るのは結構辛いかも。

(評価:★2)

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