週刊雑誌に連載され､後にＴＶドラマ化されたマンガの映画版｡

映画としてはＴＶ版｢スカイハイ｣へのプレストーリーという形になっていて､主人公の美奈が怨みの門の門番になるまでの経緯が描かれている｡

無駄がなくわかりやすい､ストレートなストーリー展開には好感が持てる｡とても『あずみ』と同じ監督とは思えなかった｡

殺人犯に殺された女性たちの幽霊が､次に殺される女性に必死で警告しようとするのだが､美奈が恋人の耕平の自殺を止めようと叫んで､ガラステーブルが割れるような現象を起こせるなら､他の幽霊たちだって､同様な現象を起こして犯行を阻止できたんじゃないのかと思う｡

アクションシーンは『あずみ』よりもカメラアングルはよくなったが､演出が『あずみ』と同じような部分がある上に､どのシーンも似たような戦い方が続くので､マンネリになって飽きてくる｡