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[コメント] レザボア・ドッグス(1992/米)

プロットは、ごくごく簡単なもの。ただシーンごとのセリフが、冗漫で異常に長い。こんなにピーチクパーチク喋る男たちに囲まれたら、それだけで気が狂いそう。こういう人たちって仕事できないんだろうな、とさえ思える。しかも実際できないし(苦笑)。再見したらかなりアラが見えたので★3→★2。
Linus

思うに小説というのは、処女小説が一番その作家らしさを 備え、結局、処女小説の爆発力を超えられないままの作家が多いような 気がする。(まぁ、日本はストーリー・テーラーより、純文学では 私小説=観念小説が強い傾向にあるから、仕方のないことなのかもしれないけど)

しかし脚本というのは、熟練する技術なのだとつくづく思わされる。 この『レザボア・ドッグス』にしても、タランティーノの音楽のセンスと 映像の才能だけで、もってる映画と言っても過言では ないはず。しかしタランティーノは、この後、どんどん脚本を 書くのが上手くなってる。そのかわり人を挑発する映像に頼らなくなった せいで(それも、人にすぐ飽きられるということを自覚した上で)、 離れたファンもいるかもしれないが、脚本を勉強する身にとっては、タランティーノはまさに先生である。

「化ける」というのは、こういうことなのだなぁ…。

(評価:★2)

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