[コメント] 深海の軍神(1965/英)
中身は最早笑うしかないほどにすさまじい出来。50年代のSFだったら、モノクロで色々アラを隠すことも出来たんだが、さすがにカラー作品だと、隠せない酷い部分がよく見えてしまう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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海底都市に行く下りだと、ここまで馬鹿げた事やらかしてる海底人(正確に言えば海底人を使役する人間だが)がこれまで数百年の間人目に付かなかったと言う事自体が無理を感じてしまうものだ。それが全編に渡って続くのだから、いっそ立派。
海底都市の王はヴィンセント=プライスが演じているが、ロジャー=コーマン作品でお馴染みのこの人が出ることで、ラストも大笑い。だってにっちもさっちもいかなくなった物語を終わらせるために館に火を付けるのがコーマン流の演出なのだが、まさにこれも海底都市の崩壊で終わってるし…コーマンを真似したの?さすがに突出して演技は巧かったけどね。
更に酷いのが海底人の演出。いかにも『大アマゾンの半魚人』(1954)を意識したラバースーツは、とてもそれには及ばずリアリティも何も感じられず、作り物の匂いがぷんぷんする。しかも深海を舞台にしてるのに、光の加減でかなり浅いプールを用いているのが分かってしまって…いやはや相当なトホホな作品である。
…でも、だからこそ貴重な作品だ。
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