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[コメント] 地獄甲子園(2002/日)

調べたら脚本協力で石井輝男の名前が。これが最後の脚本作品なんですね。可哀想と言うべきか、らしいと言うべきか…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 真面目にこの映画について語ることはナンセンスだろう。とにかく変な話で、正直な話、これが映画になったと言うだけで一つの成果であるとは言える。原作は読んだことがないのだが、話に脈絡があるようでなく、妙な複線ばかりが引っ張られていくうちに本筋が消えていく。これは漫☆画太郎の特徴でもある。きっとこれが正しい映画化の姿なのだろう。少なくとも原作の雰囲気だけは感じることが出来る。

 ただ、あえて本作を「酷い」というのは、物語についてではない。

 単に支離滅裂なだけの話だったらそれなりに評価はできるが、本作の場合はいくつもの漫画をコラージュして作られていて、元ネタを徹底的におとしめるために作られてるかのよう。唖然とはするが元ネタを知ってると全然笑えない。笑える人もいるんだろうけど、その当時1970年代のスポーツ漫画を知ってる身としては、馬鹿にされただけの感じ。設定が無茶苦茶なくせに悪びれてないのが問題だろう。作品を作るのが手いっぱいなのか、作り手もオリジナルに対する敬意が見えないし。

 それなりに売れたとは聞くが、多分そう言う古い漫画を知らない人たちが受け入れたんだろうとは思う。古い私には駄目。

(評価:★2)

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