[コメント] 友子の場合(1996/日)
忠実に原作のセリフや場面を再現しているのに驚愕の寒さはいったいどうしてなのか考えてみる
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作の何が面白かったって考えてみると 誰しもが持つ焦り、自慢、恋の打算、うぬぼれといった物を主人公はマンガの吹き出しという形で (心の中で)言うわけです。そしてそこからちょっとだけズレた考えと行動の結論としてクライマックスが待っているっていうのがマンガの方。「あの人浮いてる、という風に人に思われないように悪戦苦闘した末に浮いてしまう」過程を描くとでも言いましょうか…
これが原作の最大のウリであったと考えるのだがどうやら映画化で「友子は浮いてる人」という結論が 先になっておりともさかりえにかなり無理をさせた演出となっているのだ。
これじゃけったいな人がちょっとしたミスで悲しい目にあったって話だ。マンガは5点だがちょっとした演出の間違いだけで こうもお寒い内容になるとは。
もし俺がこの映画の監督をしたら表情はマンガチックにしないし『東京物語』級に普通にしても良いくらい。脳内セリフは字幕に。個人的にこの時の 仲間由紀恵の方が表面上地味で脳内妄想が似合うキャラなので主役はこっちにしたい。
ところで一番笑えたのが漁船の船長(原作にいない)だっていうのは どうなんだよ
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