[コメント] 虹の橋(1993/日)
江戸時代の京都の長屋を舞台にした悲劇の青春映画。彼らの生き方から「人間の尊厳」について考えさせられる
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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江戸時代のような封建時代では、貧富の差により生き方を狭められ、とりわけ貧しい人たちは、その貧しさゆえに身売りせざるを得なくなったり、借金のカタに意に添わぬ結婚を強いられたりと「人間の尊厳」などちっぽけな扱いをされていた。まぁ、貧しい人たちに限らず、いい身分の人たちも窮屈な生き方しかできない時代でしたけど。 また、このような時代と生き方をたんたんと描いているがゆえ、よけいに泣ける。ラストの「このように彼らは大人になっていったのだ」というナレーションがたまらない。 登場人物それぞれにとって「積極的に納得できる生き方」を阻害したものはいったい何なのか、彼らそれぞれの立場から考えて見るのもまた良いかも知れない。私が教師か研修担当者だったら、この映画を教材にしたいぐらいだ。
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