[コメント] 士魂魔道 大龍巻(1964/日)
結局は全て「龍巻」で言い表すしかない作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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それなりに原作はきちんと書かれているのだと思うのだが、いざ映画になったら、登場人物が比較的多く、それぞれに見せ場を作ろうとした結果、物語そのものはかなりいい加減なものになってしまった。しかも後半ぐたぐたになった物語を一気に龍巻で強引に終わらせてしまう…冷静に見ると、結構なトンデモ映画に仕上がってしまった。ある意味非情にカルトな作品と言っても良いだろう。これだけのキャラを使っておきながら、それを活かせなかったとは、監督らしくもない。
でも、それらを全部ひっくるめて、最後の龍巻が物語全てを物語っている。たっぷり時間を遣って、あらゆるものを吹き飛ばす龍巻の大迫力。これこそ円谷英二の面目躍如ってところだろう。物語そのものはどうしようもなくても、それだけで全部許してしまえるのが特撮ファンの性ってやつだろうな。
特技監督は円谷英二。稲垣監督と円谷監督の打ち合わせは業界最短記録で、円谷のオフィスに来た稲垣は一言「やあ」。それに対し円谷は「おっす」と答え、これで打ち合わせは終了。と、円谷側のスタッフであった中野昭慶が後に述懐している。
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