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[コメント] ティコ・ムーン(1996/独=仏=伊)

「人を殺す作家は嫌い。」「恋する娼婦は嫌いだ。」このセリフのカッコ良さ!!全編貫かれたドライなタッチと印象的な色彩美、圧倒的な世界観にシビれる。確かに娯楽性には乏しいが、癖になる味の逸品。分かる人なら、これはハマるはず。
HW

よく聞く「仏版『ブレードランナー』」というような評は不適切に思える。そもそも、リドリー・スコット自身がエンキ・ビラルの影響を認めているわけだし、世界観的にも類似性はあるが、湿っぽい『ブレードランナー』、砂っぽい『ティコ・ムーン』と風情が違う。テーマも違うでしょう。よくある模倣作品と同じようには扱って欲しくない。

「退屈」なのは事実ですが、実に心地良い「退屈」を味わえました。説明を排した世界・ストーリーをより楽しむには二度ほど鑑賞するのが良い。くれぐれも、一度目の鑑賞で惹かれた人のみに関する話だが・・・。

(評価:★4)

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