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[コメント] ブルース・オールマイティ(2003/米)

役者としてのアンカーマン(アカデミー主演男優)になれないジム・キャリー・・・映画世界と実生活がダブって見えて、その切なさがいい。
lukie

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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でもそのうちきっと、取れると思います、オスカー。

多分「マジェスティック」系の真面目な映画で。いい演技をすると思う。 けど、彼の本質はこの映画に近くて、決してニュースのアンカーマンのように「誰にでも好かれる王道ヒーロー」にはなりえない。どこか「端っこの人」「色物」の位置にいて、好きという人と同じくらい、嫌いな人がいる、そういうタレントでしょう。

でも、その毒こそが彼の本質。この映画で語られる「人を楽しませる能力がある」ことを、彼自らが肯定することこそ、肝心――映画を通して、ジム・キャリーの迷いや絶望、そして復活をみるようでした。

映画そのものの感想としては、神様になったわりに、することがちゃちいというかなんというか・・・陳腐だし、ブルースのどこが不運で恵まれていないか、わたしにはわからなかった(不幸のレベルが低すぎ)ので、イマイチ感情移入できなかったのですが、まあ、きっちり泣かされましたし(←泣き虫)、最後の大団円部分がスピーディでさわやかだったので、後味が良かったのもあって、良作だと思いました。

わたしは「マジェスティック」や「トゥルーマン・ショー」のジムが好きだけど、間々にこれや「グリンチ」のような「ハジケ場」があってこそ、彼の演技に磨きがかかるのではないか――それを期待しています。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)わっこ[*] はしぼそがらす[*]

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