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[コメント] カントリー・ベアーズ(2002/米)

劇中のカントリー・ミュージックは素晴らしいと思うがストーリー的には印象の薄い作品となってしまっているのが残念。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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人気バンド「カントリー・ベアーズ」を生んだミュージックホールを取り壊しの危機から救うために、解散したカントリー・ベアーズを再結成させるためにメンバーを探す旅に出る小グマ少年のミュージカルコメディ映画。

熊のキャラは着ぐるみで人間は実写という作風からして「セサミー・ストリート」系の子供教育番組の劇場版を観ているような印象。

映画としては、ストーリーを気にせずに音楽を楽しむ目的で観るならこの作品はなかなか楽しめると思う。逆にストーリーに集中したい人は、ほとんど話が広がらずに映画が終わってしまうので、あまり感動できないかもしれない。

そもそもこの映画で一番気になるのは、カントリーベアーズを再結成させる本来の目的は取り壊されそうなミュージックホールを救うためだったのに、途中から過去の栄光を再び求めるためにバントを再結成する話に方向転換している点。これではミュージックホールが壊されるという本来のストーリーラインでの危機感が感じられない。さらに肝心の復活コンサートに関しても宣伝を頼んだ昔の仲間が買収されたり、敵に仲間が誘拐されたり、警察に追跡されるといった困難をかなり簡単に回避していて特に目立った障害もなく、終盤大勢の客が集まって大成の内に終わるという展開では感動味も薄い。

キャラにしても主人公であるはずの小グマ少年ベアリーは中盤からはほとんど話に絡んでこないため存在感も薄いし、ベアリーと家族とのドラマも印象が弱いので消化不良なまま終わってしまう。また、生まれてから一度も自分を人間でないと疑わないというのも子供向け映画とは言え無理がありすぎる気がする。

劇中のカントリー・ミュージックは素晴らしいと思うが、ストーリー的には印象の薄い作品となってしまい見終わった後に残るものが特にないのが残念。

(評価:★2)

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