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[コメント] 呪いの館(1966/伊)

カメラの動きは相変わらずバーバ節とはいえ、どこに逃げてもゴシック・ホラーの空気で窒息しそうになるほど、非常に演出のテンションが高い。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実際に見せる超常的なものと言えば少女のみ。あとは徹底した雰囲気作りと演出や演技の力技で、見えないままに終わらせている。荒唐無稽になる瀬戸際で踏みとどまっているからこその、異様なテンションの高さが全編に漲っている。その中でも悪夢のシーンが効果を発揮していて、殊にラストの出られない扉や降りられないらせん階段のシーンでは、現実を少し踏み外して陥る恐怖というものを、視覚化して説得力あるものにしている。

(2007/3/25)

(評価:★4)

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