コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 細雪(1950/日)

ケバい化粧して煙草を吹かし、酒をあおって不敵に笑う・・・これが高峰秀子のデフォルト!だから・・・
3WA.C

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







・・・板倉が死んでヤケになっている妙子はやっぱりサマになっていた。

丁寧すぎるほどに丁寧に作られた作品。ただ、丁寧すぎて後半が走り気味になってしまったのが残念。 原作と近い時代の作品だから、その当時の空気が感じられるかと思いきや、じつは「ジャック」が監督なので どことなくハイカラな感じが漂っている。

雪子はこの映画が一番良かったような気がする。 吉永小百合の雪子はただただ計算高い嫌な女にしか見えないけれど、 行き遅れの哀しみや焦りや旧家の娘の誇りというゴチャゴチャした女の性を山根寿子の雪子はよく出していたと思う。

3作ある『細雪』だが、本作のように妙子に焦点を当てたもの、 島版のように雪子に焦点を当てて妙子をからめた壮大なB級メロドラマに仕立てたもの、 市川版のように幸子に焦点を当てて絢爛豪華な斜陽世界を封じ込めたもの、とまさに三者三様。 阿部・市川の師弟作品の共通項は、膨大な制作費による大作に仕上げたということか。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。