このタイトルは無いだろう。原題の「asako in ruby shoes」の方がいいにきまってる。

「情事」で主演してたイ・ジョンジェが出てたから見たのだが、監督も同じイ・ジェヨンだった。そして後で知ったのだが「スキャンダル」の監督だった。この映画は他の２作品と違ってドラマというより感覚的な映像で見せる。シュールな笑いもある変則タイプ。正直、共通項は見出せないけど、画作りは品があって洗練されてる。音楽は「情事」と同じ人だがTPOをわきまえて全然違う感じ。時折スッと入るのが効果的。

イ・ジョンジェは無口でヘタレなネットおたく野郎。こっちの方が断然ハマっている。そして新人・橘実里がすごく良かった。口元がちょっと田口浩正だったけど。

東京とソウルで平行してストーリーが進むところまでは良かったのだが、その二人が唐突に都合よく出会ってしまうのが強引。もともと半ばファンタジーというか、感覚的に捉えればいいんだろうけど。

二人の「始まり」までを描いたところは良かったんだけどね。